考え方に大きな転機が訪れたのは、4月下旬頃、県内のがん患者の会の勉強会に参加したときから。勉強会のテーマは食事。

その時の講師は漢方薬局を営むおじいさん先生だったのだけど、80歳くらいなのに背筋がシャンと伸びていて、とてもユーモアがあり快活にお話しする素敵な人でした。

僕は結構疑り深い性格なので、最初勉強会に参加したいと妻に言われた時には、どうせ漢方薬や健康食品を売り込まれるだけでは・・・と心配したのだけれど杞憂でした。

お話しの内容は、スーパーざっくり言うと、
・がん治療食というよりも日本人に合った食事について
・牛肉や豚肉は体に炎症を起こしやすくする
・乳製品は実は骨を大きくはするけど硬くはしないし、ホルモンバランスを乱す。
・肉や乳製品は、日本人の腸の長さには合わない
・動物性食品から無理にタンパク質やカルシウム・ビタミンを取らなくても植物性食品や小型の魚介類で充分賄える
・白米ではなく、玄米
・食べる食品群の割合は、人間の歯の形状から考えるべき(犬歯4本、門歯8本、臼歯20本=肉1:野菜2:穀物5)
・腹八分以下が良い
・先生の体験談
・最後にちょこっとだけ自分の薬局の紹介

今思うとマクロビ的考えだったんですね。1日30品目を信奉しており何1つ身体に悪い食事はしていないと思っていた自分たちには、目からウロコでした。
(もちろん、病気が発覚してから本で学んでゲルソンやゲルソンの変形型の星○式等の食事療法があるのは知っていましたが、この療法と相性が良いのは塩も油も気にせず暴飲暴食をした結果のがんのような気がして、自分たちには効果ないだろうなぁと思って生活に取り入れてはいませんでした)


このおじいさんも別にこの食事にすればがんが治る!というようなことは言わず、御自身の経験の中で、今の欧米化された食事よりも日本人古来の食事の方が、日本人の身体に合っており、健康になる、というようなお話しをされて、とても共感しやすいものでした。

妻もこのお話をきっかけに薬に頼るだけじゃなくて、自分でも健康になるために出来ることがあるんだ!と、とてもポジティブな考え方に変わっていきました。

では健康になるためには何をすればいいのか、を考えるために、まずは自分たちの生活を振り返ることにしました。もしかしたら、それこそが何故肺の細胞に遺伝子変異が起きてしまったのか、また免疫等の力で遺伝子変異した細胞を消せなかったのかの答えになるかも知れません。

次回は、このことについて書いていこうと思います。

余談
ちなみに肉食である猫の歯は犬歯4、門歯12、臼歯16。草食の牛は、犬歯2(見た目は門歯と変わらない)、門歯6、臼歯24だったと思います。
猫に臼歯があっても草食はしないように、歯の数による食事バランスはまぁ目安みたいなものだろうとは思ってます。