ハサミ男

９５点。サイコ（？）ミステリー。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
３番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、
自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査を始める。
（「Ｂｏｏｋ」データベースより）

いざ殺そうと思った矢先に殺された。獲物を取られた！しかも自分を模倣した手口で！！
――という訳で、猟奇殺人者が真犯人を探そうとします。
「殺人者＝探偵役」が主人公という稀有な設定の物語です。

主人公が自殺未遂常習者で日常的に何度も自殺を試みる（かなり本格的に）のですが、
他にも擬解離性同一性障害（妄想癖）だったりと、結構サイコです。

終盤は怒涛の展開。
（えっ！？）
（えぇぇぇ！！？？）
みたいなどんでん返しに次ぐどんでん返しでした。叙述トリック、恐るべし…。