95点。著者の卒論を追想。

 

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の

編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の

長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチ

ボールだ」―王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、「私」の探偵が

始まった…。

(Amaz○nより)

 

「私」が卒論を書く。――というだけの話なんです......えぇ!?

 

ところが、これがまた面白い。卒論のテーマは「芥川龍之介」
彼の作品の一つである「六の宮の姫君」についての謎を探偵していく話です。
小説になっているから分かりにくいけど、これ、ただの卒論の話だよね?
ところが、これがまた面白い。う~ん、凄い。

 

というか、学術的な見地に触れるネタに弱いのかな、私は。
「直木賞」と「芥川賞」の設立秘話みたいなのも垣間見れて、大満足しました。