こんにちは。
すっかりごぶさたしておりました、編集部シナモンです。
今日は皆さんにぜひともおすすめしたい映画を紹介させてください。
現在上映中の映画、「よみがえりのレシピ」。
山形で在来作物を守る人々を追ったドキュメンタリー映画です。初日に早速見てまいりました。写真は、映画のチラシ&初日に頂いたみやぎの在来作物新聞など。。
地域に受け継がれ、個性豊かな味わいを持ちながらも、大量消費におされて消失しつつある在来作物。これらの食物に、新たな光を当てた『アル・ケッチァーノ』の奥田シェフ、文化財として守ろうとする山形大学農学部准教授の江頭先生、そして大事に種を守り続ける農家の皆さんたちの姿を紹介しています。
ちょうど昨年、山形の真室川にある平和堂さんで、甚五右ヱ門芋を使用した「伝承野菜スイーツ」を取材させていただき、在来作物を守る取り組みに興味があったところ。
「人間と作物とはお互いに命を支え合う存在である」
「伝統的な食物を食べることは、昔の人と感性を共有すること」
「風土が、風格のある味を生み、それが風流につながる」
…そんな数々のキーワードが胸に響く作品でした。
初日は、渡辺監督と、映画にも登場する藤沢カブ生産者の後藤さんが登場。後藤さんは、近所に住む渡会さんがたった一人畑の片すみで育てていた藤沢カブを、「渡会のおばあちゃんの熱意で、何とか残していかなければ」という想いで、焼き畑農業によって藤沢カブを守ってきたそうです。
焼き畑作業をする後藤さんが、実にかっこよかった!
「“よみがえりのレシピ”という言葉には、在来作物のよみがえりだけでなく、食を通した地域や人々のコミュニティを新しい形で現代によみがえらせていくことにもつながっていった」と渡辺監督もおっしゃていたように、地域のコミュニティや、食生活や消費への向き合い方、ひいては自分自身の生き方そのものさえも考えさせられました。
まさに、食べることは生きること!
映画「よみがえりのレシピ」は、仙台フォーラムにて、4月26日まで上映中。
また、美術カフェピクニカさんでは、山形で在来作物の写真を撮影している写真家、東海林晴哉さんの写真展を21日まで開催中です。
映画とあわせてぜひお楽しみくださいね。
奥田シェフが生み出す料理や、おじいちゃんが作る昔ながらの料理、とれたての野菜をおいしそうに食べる子どもたちの姿など、映画を見終わった後には、野菜をもりもり食べたくなってしまいますよ~。
