【吃音の報道】意見の公表の仕方(2022/8/7) | さとう社会問題研究所・心理コンサルティングのブログ

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【吃音の報道】意見の公表の仕方(2022/8/7)

 

 

有料メルマガの記事として執筆したものではありますが、一部削って、こちらでもアップしておきます。

 

実は先月、細々と5周年を迎えており、最近では自分の心情や思考をツイート並みの短文で毎日発信する形になっております。

 

そのため、今回はメルマガでは久々の長文です。

 

 

日本吃音協会によるTBSへの抗議に関する報道について、
わたくしは、自分が依頼を受けて請願を行っている立場から、第三者による抗議の悪例だと感じております。

また、「勝利を確信した時が最も敗北しやすい」という典型ではなかったかと。

たしかに、第三者からの意見は客観性や専門性の立場から有効で、わたくしもそれを仕事としております。
ただ、それは当事者ご本人の意向を受けてから行うべきものだと考えております。

そうでなければ、他人を口実に自分の野心を叶えようとする活動になってしまうからです。
親子断絶を求める同居親、裁判所が子供の利益を口実に自分の政治的野心を叶えようとしているのと同じです。

それはあくまで自分のためであって、当事者ご本人のためではありません。

(中略)

では、日本吃音協会としては、どうしたら良かったのか?

これは、請願を行い公表している立場から、
まず、ご本人の意向を確認してから抗議を行うべきであったと思います。

ご本人が苦痛に感じていらしたのでしたら、同じ当事者として代弁することができたでしょう。

もし確認しないのであれば、あくまで「自分たちの意見」として行うべきであったと思います。

ただ、これは「吃音の当事者としてどう感じたか」という自分たちの感想に止めるべきです。

すでに指摘をしている方のご意見など報道が続いており、
詳細は省きますが、間違えても、ご本人や他の吃音者を代表しているかの様な書き方はダメです。

この日本吃音協会の抗議の問題点は、いわゆるフェミニストと呼ばれる方たちの近年の発信と類似しております。

「借屍還魂」と言いますが、他人を口実に自分の言いたい事を言っているだけで、
そのご本人にとって有益かどうかという視点が欠如している事にあります。

そのため、何かを代表したければ、ご本人の意向を踏まえて抗議すべきだったと思いますし、
最低でも「自分たちの意見」に止めるべきだったと思います。

少なくとも、わたくしならその様に書きましたね。

 

 

では、今回もこの辺で。

 

 

さとう院さとう(さとう社会研究所・さとう心理コンサルティング