第45日:カルシウムたっぷり!「軽巡洋艦『川内』の『イワシの揚げ団子』」 | 海軍メシときどき現代メシ

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旧日本海軍で出ていた料理にハマった自称:漂流絵師が、実際に
各艦艇で出された海軍メシを食べながら、そのレシピとエピソード
を紹介するブログです。ときどき、現代の食事も食べます!

皆さん こんにちは!
漂流絵師(自称)鳳翔太郎です。

 

先週の金曜日(9/29)から、ゲーム「艦これ」では秋のイベントとして、サンマ漁が

始まっていますが、提督の皆様、漁獲量はいかがですか?

 

私の方は、リアルと同じく、やや不漁気味です。今は、どっちかというと、夏イベで

溶け切った弾薬とボーキサイトの備蓄がメインですので。

 

燃料と鋼材は、唸るほどあるのになぁ…。

 

さて、巷では相変わらずサンマが高いので、今年の我が家の秋の味覚はイワシが

中心であります。

 

まぁ、イワシは好きなんですけどね。いろいろと応用がきくし。

 

てなわけで、本日ご紹介するのは、イワシを使った海軍メシです。

題して…

 

「軽巡洋艦『川内』の『イワシの揚げ団子』」

です!!

 

今回も夜戦ニンジャ「川内」の登場です。

 

このメニューは、昭和14年の第一艦隊内の料理コンテストで出品した物です。

 

他にもいろいろ出品していますが、どれも高評価を得ており、特に小魚を使った

メニューが出色の出来です。

 


【巡洋艦「川内」の「イワシの揚げ団子」】

材料(2人分)

・イワシ:2尾(頭とワタを取ってブツ切り)、玉ねぎ:1個(適当な大きさにカット)

・ダシ汁:1カップ、醤油、おろし生姜、片栗粉、塩、砂糖

 

①はじめに、イワシと玉ねぎをフードプロセッサーにかけて、ミンチ状にする。

②適当なところでダシ汁と醤油を大さじ1ずつ、それに塩、砂糖、生姜を小さじ1ずつ

 加えて、またプロセッサーを回す。

③充分に混ざったと思ったら、片栗粉を大さじ1加えて、再度プロセッサーを回す。

④出来上がったミンチを団子状に丸め、熱した油にそっと落としていく。

 低温で、じっくりと揚げていき、キツネ色より少し濃い目の色になったところが、

 上げ時。

⑤団子を揚げている時に、別の鍋にダシ汁を張って、ダシ餡を作っていく。

 ダシ汁を火にかけて煮立ったところへ、醤油を大さじ1、砂糖と塩を少々加える。

 味見をしながら、味をととのえる。

⑥味が決まったら、水溶き片栗粉を入れて、トロミをつける。

⑦揚がった団子は油を切って器に盛る。その上から餡をかけて完成!

 彩りよく旬の茹で野菜をつけると、なお良し。

 

さすが、魚料理名人「川内」=サン。メチャクチャ美味しいです!

 

この料理のいいところは、 それほど手間がかからない事と、骨が丸ごと入っているので

カルシウムがタップリ な点。やっぱねー、自分の歳を考えると、カルシウム大事!

 

今回は、茹でたインゲンを添えて食べましたが、この時期だとカボチャとかもアリかなー。

 

何にせよ、麦飯とお吸い物に、この団子の組み合わせは相性抜群。飯が進みます。

 

さて、今回はフードプロセッサーを使いましたが、実は旧海軍の艦艇にも装備されて

いたのは、ご存知ですか?

 

ミキサーと食材の細切機を装備した合成調理機、野菜皮むき機、洗米機などが、大型の

軍艦に装備されていました。これ、ちょっとトリビアです。

 

と、いうところで、今回はこれにて!

 

《参考資料》
・「海軍料理おもしろ事典」(高森直史 光人社)

 

・「写真で見る海軍糧食史」(藤田昌雄 潮書房光人社)

 

・「提督の食卓 第一集・第二集」(同人作品 スタジオゴンドワナさん)

 

※今回使ったフードプロセッサーです。値段の割に大きめなので、重宝してます。