壮大な株価算定 | セカンド・オピニオン㈱代表取締役 小澤隆のブログ
2013-09-29

壮大な株価算定

テーマ:企業再生

「株価算定」という業務があります。上場企業の株価は株式市場が決めてくれますが、圧倒的な数の未公開企業(上場していない企業)の場合、様々な手法で「株価算定」すなわち、「企業価値・事業価値」の算定をします。企業の売却を図る側からすれば出来るだけ高く、企業を買い取る側からすれば出来るだけ安く値をつけたいモノ。企業再生でも再生会社の評価をする際に良く出てくる業務です。一般的には会計専門家やコンサルティング会社が第三者的立場で「株価算定」を考えます。ただ、利害関係者が多いと、ビックリするような手法も使われるようです。


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イタリア自動車大手フィアット傘下の米クライスラー・グループは23日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。規模は最大1億ドル。フィアットはクライスラーの全株式を取得する計画だが、IPOによりこの動きが遅れる可能性がある。

クライスラー株の41.5%を保有する全米自動車労組(UAW)の退職者向け医療保険基金(VEBA)とフィアットは、クライスラー株の売買に関して交渉していたが株価をめぐり意見が対立。VEBAは今年1月、保有するクライスラー株の一部をIPOを通じて売却することを決定した。これが今回のIPO申請に結び付く格好となった。 (ロイター 2013.923

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このクライスラー再生案件のExit(売却)は、買いたい側(1位株主フィアット)と売りたい側(2位株主VEBA)の折り合いがつかず、長い押し問答の末、「よし、こうなったらクライスラーを上場させて、どちらの言い値が正しいか市場に判断して貰おう」という ビックリするような株価算定作業になりそうです。さすが資本市場の本場アメリカ、発想も壮大です。



【真面目なコメント】

交渉ブラフにIPOをツールにする是非は別にして、この状況下で正常な株価形成が可能とは思えない。フィアット側は100%子会社化に拘わらないで上場・希薄化を狙い、少数株主排除にフォーカスすれば、これだけ多数の売り圧力があるので容易に株価誘導が出来てしまうのでは?結果、安値TOBか?



【ちょっと内輪ネタ】

・M先生、今度ザンジバル島の写真見せて下さい。

・A上S織さん、いつもこのブログを読んでくれてありがとうございます!航空エンジン、バンザイ!!

・I永A夏さん、○○○にはいつもお世話になっています。飛行機の夢実現、おめでとうございます!

・I橋M子さん、お会い出来なくて残念でした。学生最後の学年を楽しんで下さい。⇒I橋さんの勇姿


セカンド・オピニオン㈱代表取締役 小澤隆のブログ-2滞る会議

(会議で押し問答の挙句、結論がでない悲しい場面。気分一新、時間と場所を変えてみよう! 



【イラストはイラストレーター茶谷順子 氏の作品です。無断転載は固くお断りします。】

 小澤隆  http://www.second-opinion.co.jp/

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