夏休み特別企画(前編) | セカンド・オピニオン㈱代表取締役 小澤隆のブログ
2013-08-20

夏休み特別企画(前編)

テーマ:企業再生

夏休み特別企画

ショートショート「人生の贈り物」(前篇)

原作:スペンサー・ジョンソン 訳:門田美鈴 (1995年ダイヤモンド社 2001年扶桑社)

改編: 珈琲谷順太(2013年セカンド・オピニオン社)

( 本ショートショートは原作をベースに、現代風にアレンジしたものです。)





少年がいました。

ある日、父親から不思議なプレゼントの事を聞きました。

「それは、とてもかけがえのない特別な贈り物なんだ。」と父親は穏やかに言いました。

どんなものより素晴らしいんだよ、と。

どんなふうに?と少年が聞くと、父親は答えました。

「それをもらった人は、ずっといつまでも、幸せでいられるんだ」

「へぇ~っ!ボクもそのプレゼントが欲しいな。きっとクリスマスに貰えるね」

そう言うと、遊びに行ってしまいました。父親は微笑みを浮かべています。

少年は父親の言った贈り物のことを考えてみました。

かけがえのないプレゼントというのはー、

誕生日にもらった自転車とか、クリスマスの朝にツリーの下に置いてあった贈り物かな?

でも・・・・ 自転車もオモチャも、しばらくは夢中になるけど、そのうち飽きてしまうよな。

そう思うと、なんだか落ち着かなくなりました。

「 じゃあ、かけがえのないプレゼントと言うのは、どんなものだろう?

どんなものより素晴らしいものって何だろう?

 ずっと、いつまでも幸せにしてくれるものって、どんなものだろう?」

そんなものはとても思いつきません。そこで、父親のところへ行って聞きました。

「 かけがえのないプレゼントって、テレビに出てくるドラえもんみたいなもの?

 何でも願いを叶えてくれるし、友達にもなってくれる。」

「 いいや、違うよ。かけがえのないプレゼントは、願い事とは関係がないんだ。」

やがて少年は大きくなりましたが、やっぱりわかりませんでした。また父親に尋ねます。

「 かけがえのないプレゼントって、スマホのこと?

色んなところの友達といつでも繋がるし、遊ぶこともできる便利なモノ?」

「いいや」父親は静かにこたえました。

「かけがえのないプレゼントを手に入れたら、どこにいようと心から満足していられるんだ。」

少年は若者になり、尋ねるのがバカバカしくなりました。でも、あまり幸せではありませんでした。

成長するにつれ、ものごとは自分の思い通りにはならないということがわかってきたのです。

彼は思い切って聞いてみました。

「かけがえのない、プレゼントというのは、遺産のことですか?実は本当はお金持ちで。」

「いや、そうじゃないよ」と父親は言います。

「 確かに、なかなか金持ちにはなれないがね。

だけど、かけがえのないプレゼントは。それ自体が財産なんだよ。」

若者はしばらく考えている内に、なんだかイライラしてきました。

「 父さんは言ったよね、そのプレゼントを手に入れたら、いつまでも幸せでいられるって。

  きっと僕は子供のとき、それを貰い忘れたんだ。」

「どうも、わかっていないようだね。」と父親が言いました。

「 かけがえのないプレゼントというものが何か、君にはわかっているんだよ。

 それが何処にあるかもわかっている。なぜそれを手に入れると幸せになれるかということも。

 それがどんなものより素晴らしいものだってことは、子供の頃にわかっていたんだ。

 ただ、忘れているだけなんだよ。」

若者はその場を去り、考えてみました。しかし、時が経つにつれて、苛立ちは募り、しまいには腹立だしくなりました。そこで父親に問いただしたのです。

「僕の幸せを思うならー 」 若者は叫ぶように言いました。

「かけがえのないプレゼントが何なのか、教えてくれたっていいじゃないですか!」

「何処にあるかということもかい?」

「ええ、その通りです。」

「そうしたいんだよ。」 父親は言いました。

「 だが、私にはその力がない。誰にもないんだ。君を幸せにする力は君にしかないんだ。

君にしかね。

かけがえのないプレゼントは人が貰うものではないよ。自分が自分に与えるものなんだ。」

若者はわけがわからなくなりましたが、心を決めました。ようし、自分で見つけてみせる!

そして・・・・

バックに荷物をつめて家を出ました。

かけがえのないプレゼントを探す旅、自分自身を探す旅です。

一人暮らしもしました。バイトでお金を貯めて、バックパッカーの旅もしました。

旅の途中で知りあった女性と恋も謳歌しました。 でも・・・

何年もの間、苦労を重ねて、とうとう彼はかけがえのないプレゼントを探すのが嫌になりました。

新しく出る本を片端から読み漁り、日経新聞やウォールストリート・ジャーナルにも目を通しました。

就職して、さらにお金を貯めて、海外留学も経験しました。自己啓発セミナーに参加したり、心理学も学んでみました。鏡を覗いて自分に問いかけ、他の人たちの表情にも注意し、手掛かりを掴もうとしました。

どうしてもそのプレゼントを見つけたかったのです。

でも、まったく無駄でした。懸命に探し回って、彼はもうへとへとです。

ついには病気になってしまいました。

それでも、なぜ見つからないかわかりません。



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明日の中編に続きます。

By 珈琲谷順太)

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セカンド・オピニオン㈱代表取締役 小澤隆のブログ-徹夜作業①

【イラストはイラストレーター茶谷順子 氏の作品です。無断転載は固くお断りします。】

 小澤隆  http://www.second-opinion.co.jp/

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