EE3Dの部品が揃ったので順番に交換していきます。
・1番ラセン縦
・1番うけつぎ羽
・網枠(こぎ胴下の網)
・こぎ刃
・vベルト
・ラセンのベアリング
その他にも、点検中に気がついた刈刃の隙間調整、搬送チェンの張調整などのメンテナンスしていきます。
まずはラセン。新品と600時間過ぎたもの2本を並べると明らかに減っていることがわかります。よく今まで使ってこれたと思うくらいの摩耗です。籾の最後の出口なので、ここで詰まるとコンバインの中で行き場を失った籾が溢れかえります。ラセンの筒の中で餅のように固まってしまうと最悪、、修理にとんでもなく手間がかかるので本来であればもっと早い時期での交換が必要です。
アップウファンは代替え部品でメーカー供給可能でした。軸をみると明らかに新品との違いがわかります。色も変わっています。これで適切な送風ができます。コンバインの中は風の流れがとても重要で、振動と風で籾と藁クズの選別をしています。
うけつぎ羽も大切で、横のラセンから縦のラセンへと籾を送るという重要な役割をしています。籾のバトンタッチをしています。
2番ラセンの上の隙間に絡まってしまったワラです。これがベアリングを痛めてしまいます。今回はベアリングが焼き付いて固くなっていました。新品に交換しました。
これは、こぎ刃です。EE3は全部で7枚ついています。上が磨耗した古いもの、下が今回交換した新品の刃です。明らかに鋭さの違いがわかりますね。
コンバインは1つ1つの部品の全てがベストな状態でいることが大切。全ての部品のバランスで機能しています。どこか調子が悪かったり壊れると途端に稲刈りができなくなります。格納時や使う前の点検がとても大切な機械です。
静岡農機情報センター
中村真也
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