映画「窓ぎわ際のトットちゃん」
最近、続けて寝ることなく映画(「カラーパープル」「愚かなるものたち」)を観れています。
そこで、今回観たのは「窓ぎわのトットちゃん」です。
※この映画は…。
今から約80年前、第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、黒柳徹子の幼少期を自伝的に描いた「窓ぎわのトットちゃん」をアニメーションで映画化したものです。
※映画のあらすじは…
落ち着きがないことを理由に、小学校を退学になってしまったトットちゃん。
新しく通うことになったトモエ学園の小林校長先生は、出会ったばかりのトットちゃんに優しく語りかけた。
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」
トットちゃんの元気いっぱい、すべてが初めてだらけの日々が始まる…。
(公式サイトより引用)
※私の感想は…。
私は、字を読むのが苦手で勉強が全くできなかったので(今でもそうですが…)、いつもボーッと窓の外ばかり見ていました。
ですから、私はトットちゃんのように学校に行きたくて、朝早く起きるということは一回もありませんでした。
今、思っても仕方がないことですが…。
トモエ学園のように教室が電車を再利用したものだったら…。
授業も一律ではなく、自分が学びたいものから始めていい学校だったら…。
弁当のおかずを題材に実践的な授業してくれるアイディアをもった先生がいてくれたら…。
私は色んなことを思いながら、この映画を見てしまいました。
また、一人ひとりの個性を大切にして、一人ひとりに寄り添いながら情熱をもって教育をしていく小林校長先生には感服しました。
私には、子どもに対し、その可能性を信じ、成長していくことをあたたかい目でジッと見守るような忍耐力はありませんでした。
もっと早くこのような映画と巡り会えていたなら、私の子育ても変わっていたかも知れないと思いました(まったく変わらいかも知れませんが…)。
トットちゃんは、確かに自分が興味あることに次々と目が移り、落ち着きのない子どもだったかもしれませんが、活発でとても優しい子です。
同じトモエ学園に通う小児麻痺のある泰明(やすあき)ちゃんと、良い意味で気遣うことなく一緒にプールに入ったり、ハシゴを使って木登りなどをして遊びます。
もし、私がトットちゃんだったら、泰明ちゃんのような子と、トットちゃんのように遊ぶことができただろうか…、と思わされました。
前半は、色々ありながらも楽しく映画はすすんでいくのですが、昭和16年12月8日を境に日本が戦争モードに入っていきます。
パパ・ママが、お父さま・お母さまに…。
英語は敵性語として使うことが許されなくなります。
おしゃれは華美な服装とみなされ「質素倹約」を強要されます。
“ 万歳 ” といって、大切な子どもを戦地へと送り出さなければなりません。
戦死しても、名誉の戦死であるのだから、人前で泣くことは許させません。
仮に戦地から帰ってきても、精神的に病んでいたり、傷痍していたり、真面な状態でなかった人も多くおられたことと思います。
あらためて私は思いました。
安心して生きていくことのできる平和な世の中を作るのは、私たち一人ひとりなのです。
また、それを壊すのも…。
今だからこそ、この映画「窓ぎわのトットちゃん」を観て、私たち一人ひとりが何を大切にして生07165724、何を見失ってはならないのかを学ぶべきだと思いました。
どんな映画を見ても涙を流さない私が、ウルウルッときた映画です。
あなたならきっと…。
だれもが心を揺さぶられる感動するオススメの映画です