エレナ「あたし達はこの文化祭を必ず成功させなければならないわ…」
エレナ「さあ皆!!あと少しよ!!ゴールは近いわ!!」
マオ「…おい…一致団結して士気を高めようとしているところ口を挟ませてもらうがな…」
マオ「それは文化祭実行委員の仕事だよな?本来ならとっくに終わってるものなんだろ?お前はこの準備期間中に何をやってたんだ?」
エレナ「…あたしだって…流石にこの状況はマズイと分かってるわ…。でも…でもねー!!」
エレナ「予想以上に時間がかかっちゃったんだもん!!ここまで大変だと思ってなかったんだもん!!」
マオ「自分の計画性の無さを棚に上げてなに逆ギレしてるんだお前は!!時間がねぇなら男子のくだらねぇコンテスト取りやめて時間を捻出するんだな!!」
エレナ「あんたまだそんな事言ってんの!?どこまでねちっこい奴なのよ!!」
マオ「おい…誰がねちっこい奴だ?誰が…」
エレナ「ふっ…そんな殺し屋みたいな顔で凄んだって無駄よ!今のあんたには確かに腕力では勝てないかもしれないけど、起動力ならあたしの方が勝ってるわ!最初に獲るもの獲っちゃえば最後に残るのはこのあたしよ!!」
ユウゴ(…腕力でもワンチャンあいつに勝てそうだな…。エレナちゃんなら…)
※余計な口は挟まないけど話はしっかり聞いている
エレナ「アリス〜✨✨ありがとう〜✨✨」
コトンッ…
アキナ「白樺中央は文化祭の準備に凄く気合いが入ってるのね♬ハイ!冷たいものでも飲んで一息ついて♬」
エレナ「アキナちゃん✨ありがとーっ!」
エレナ ゴクゴクゴク「ぷはーっ!!アイスココアが身に沁みるわーっ!!」
アキナ「クラスの皆と一緒に準備したりするの楽しそう♬今年の文化祭も行くの楽しみだわ♬」
アリス「アキナちゃんが来てくれるの楽しみにしてるわね✨」
マオ「わざわざすみません。ありがとうございます」
アキナ にこっ「いいえ!」(この人がアリスちゃんの気になっている人かーー…)
じーーーーーーっ…
アキナ(花火大会の時はあまり顔を見ることが出来なかったけど…改めて見るとクールな顔立ちの人ね…。少し…近寄りがたい印象っていうか…)
マオ「?何か?」
アキナ「あ💦ごめんなさい💦」(つい凝視しちゃった💦)
マオ「?」
アキナ「私、この前の花火大会の時のメンバーにいたんですよ♫」
マオ「ああ…そうだったんですか?すみません。よく覚えてなくて」
アキナ「ですよね(笑)私、アキナっていいます♫これから会う機会も増えるかもしれないから、この機会に是非覚えてくださいね✨✨」
マオ「マオです。どうぞよろしく」
アキナ「改めましてよろしくね♫マオくん!」
ユウゴ「?何で俺の名前…」
アキナ「アリスちゃんから聞いてたの♫マオくんの幼馴染が白樺中央に転入してきたって!」
アキナ「転入してきたばかりなのに、もうクラスの中心で皆に頼りにされてる凄い人なんだってよく話してるのよ!ユウゴくんのこと」
ユウゴ「へーー…アリスちゃんが…」
ユウゴ「…そいつは嬉しいこと言ってくれるな…」
ユウゴ「アキナちゃんって言ってたよね?こちらこそよろしくね」
アキナ「ええ!」
アキナ「じゃあ私、ぼちぼちお店閉めるの手伝ってくるから!わー!凄い雨ー!」
ユウゴ「ああー…夜から降るって言ってたもんな…」
マオ「客があんまりいなかったのもこの雨のせいもあるかもな…」
マオ「……雨か……」
エマ「あちゃ〜〜💧結構ふってきちゃたなー💧
少し早いけどテラス片付けちゃうか💧」
「…あの…すみません」
エマ「あっ!申し訳ありません。お客様、本日ラストオーダーの時間が過ぎておりまして…」
エマ「……え…?」
エマ「ーーーどうして…ここに…!?」
お話を読む上でお役立てください✨