長篠城駅【愛知県】(飯田線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県新城市の東部、旧・鳳来町の中心市街地西端部に位置する飯田線の駅で、長篠の戦いの舞台になった地区にある駅であり、約600m南西にある長篠城址への最寄駅である、
長篠城駅 (ながしのじょうえき。Nagashinojo Station) です。

  

尚、2025年春には、  
豊川~本長篠間にて交通系ICカード『TOICA』が利用可能になる予定です。  
その結果、飯田線は豊橋~本長篠間が『TOICA』のエリアとなります。  
  
  
駅名  
長篠城駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
愛知県新城市 (旧・南設楽郡鳳来町)   
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……鳥居駅  
辰野方……本長篠駅    
  
訪問・撮影時  
2022年7月   
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1924年開業)。
駅舎………………北側に1997年に改築された平屋建て駅舎(待合室)があります。
出入口……………北側のみ。南からは約220m東の踏切を渡って北側へ。
バリアフリー……○(駅外~駅舎内~ホーム間は段差なしで移動可能です)。
点字ブロック……駅舎内~ホーム間に設置。
駅前広場…………○(線路と平行する形で左右方向に延びています。
          最寄りのバス停は約160m北の国道151号沿いに設けられています)。
 
 



長篠城駅は飯田線の北側を並行する国道151号旧道から南へ少し入った場所にあります。
駅舎は1997年に改築されましたが、事実上の待合室となっています。
長篠合戦が行われた場所に因み、お城の櫓を模したデザインになっています。
出入口の左側には電話ボックスが設置されています。
駅前広場は駅舎前から左右に広がっていて、右に駐車場とトイレが、左に無料駐輪場があります。
上写真と下写真は南方向を、中写真は南西方向を望む。
 
 

駅前広場です。西方向を望む。左に駅舎があります。
西側には送迎車用の一時駐車場とトイレ(車いす対応トイレ併設)があります。
 
 


駅前広場です。東方向を望む。右に駅舎があります。
東側には屋根付きの無料駐輪場があります。バリカーにより自動車は進入できません。
手前側には長篠城址付近略図があります。
 
 

駅前です。北方向を望む。後方に駅舎があります。
すぐ前方に突き当たりがあり、左右方向に旧道が通っています。長篠城址は左方向です。
駅周辺には集落が形成されていますが、商店は少ないです。
約150m北を国道151号線が並行しており、その沿道に商店が点在しています。
 
 

駅前です。西方向を望む。左手に長篠城駅があります。
旧道は自動車の行き違いが困難なほど狭いです。
この旧道沿いには昔ながらの集落が形成されています。前方(最終的に南西)へ600mほど進むと長篠城跡(長篠城址)に到達します。
 
 

長篠城址です。南を望む。
ここには長篠城の遺構が残されています。
右側の立派な建物は「長篠城址・史跡保存館」で、ここでも戦いの跡を見ることができます。
 
 

駅前です。東方向を望む。右手に長篠城駅があります。
こちらも旧道沿いに集落が形成されています。道なりに東~北東方向へ1.4kmほど進むと本長篠駅に到達します。
 
 

一方、駅南側は民家が少なく、主に畑や雑木林が広がっています。
雑木林の向こう側を豊川の支流である宇連川が東から西へ流れており、深い谷を刻んでいます。宇連川は約700m南西で北から流れてきた豊川に合流します。この宇連川や豊川が流れる地形は長篠合戦で大いに利用されたことでしょう。
また、宇連川の対岸は山地が川近くまで迫っており、川と山の間にある少ない平地に農村地帯が形成されています。
写真はホームより南を望む。
 
 


駅舎内です。上写真は南方向を、下写真は東方向を望む。
 
駅員配置………無人駅(1971年無人化)。
窓口……………なし(無人駅を前提に1997年に改築されたため)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場・乗車可能)。
ICカード………エリア外(ICエリア内から乗り越しの場合は全区間現金精算になります)。
幅広通路………駅舎内通路は車いす対応幅で、点字ブロックが設置されています。
       ホームまで段差なしで到達可能で、バリアフリーに対応しています。
自動券売機……なし(乗車後に車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は乗車時に整理券をお取り下さい)。
自動精算機……なし(乗車列車の車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は下車時に運賃をお支払い下さい)。
その他設備……ホーム側出入口右側に集札箱あり。
駅舎内設備……ベンチ。空調はありません。
トイレ…………あり(駅舎外の西側。車いす対応トイレ併設)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約1km北東の「ローソン」)。
 
そして駅舎を通り抜けるとホームです。
 
 


ホームより駅舎を撮影。上写真は東方向を、下写真は北方向を望む。
駅舎への出入口の左側にきっぷ回収箱があります。
また、駅舎に入って左側(西側)は空きスペースになっていて、ベンチが置かれていません。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
周りが雑草に覆われてしまっています…。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線において、豊川駅より北(辰野方)の各駅においては駅ナンバリングが導入されていません。
また、当駅は1924年の開業時、長篠城跡への最寄駅である事をアピールする狙いなのか「長篠古城址駅」と称していましたが、国有化された際、現在の「長篠城駅」へと改称されてしまいました。
 
 


駅構造……地平駅(西南西~東北東方向)。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線は付与されておらず、下り中部天竜・飯田・辰野方面、上り豊川・豊橋方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違えないよう注意が必要です。
また、駅舎と反対側(南側。写真左)にはかつてホームと線路があり、相対式ホーム2面2線だったことがわかりますが、レールは撤去されたもののホームの構体は残存しています。
  
ホーム有効長……5両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に非常に狭いですが、駅舎に面した中ほどのみ広いです。
上屋(屋根)………なし。雨風は駅舎内でしかしのげません。 
ホーム上設備……ベンチすらありません(駅舎内のみに設置されています)。
        トイレは駅の外にあります。
 
ホーム中ほど辰野寄り(手前側)に面して駅舎(待合室)・出入口があります。
 
写真は2枚とも豊橋方を望む。
 
 

駅舎からホームに出た地点で前方を見ると、旧上り線ホーム跡とを結んでいた構内踏切の遺構が残っています。
構内踏切はホームを二分する形で切欠構造の階段が設置されており、旧上り線ホーム跡には階段が残っていますが、こちらの現在使用中のホーム側は階段が埋められています。
また、構内踏切そのものは既に撤去されています。
 
 


こちらは辰野方を望む。
手前の豊橋寄りにある建屋は機器庫と思われます。
また、現在のホームより旧上り線ホームの方が短いです。
 
 

豊橋方を望む。
この先、右手の集落と左手の宇連川の間を西南西、やがて左へカーブして南西へ走ると右手に長篠城址が見えてきます。その後は深い谷の豊川を渡り、右に田園を、左にソーラーパネルを見て走ると新東名高速道路をくぐり、大きく右へカーブしながら農村集落の中を走り抜けます。そして進路を北西寄りに変えると鳥居駅へと至ります。
 
 

辰野方を望む。
この先、左へカーブして田畑の中を北東へ走りますが、やがて右へカーブすると左手の鳳来市街と右手の宇連川の間を走るようになり、再び右カーブで進路を東北東に戻すと本長篠駅へと至ります。
本長篠駅は飯田線内の主要駅で、豊橋都市圏輸送区間の終端になっていて、豊橋方からの普通列車は4割が当駅で折り返します。本長篠駅から先は天竜峡駅までの長い長い山岳区間へと突入します。また、本長篠駅は設楽町中心部へ線路を延ばしていた豊橋鉄道田口線(旧・田口鉄道線)の起点駅でした。
 
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年          
 
単式ホーム1面1線の棒線駅ですが、かつては反対側にもホームがありました。無人駅です。駅舎(実質的に待合室)は城の櫓をイメージしたデザインです。駅前は飯田線と平行(東西方向)に集落が形成されています。長篠城跡は南西へ約600mで、徒歩圏内です。
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線~豊橋から飯田線(本長篠以遠行き)へ乗継。特急は通過。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線~豊橋から飯田線(本長篠以遠行き)へ乗継。特急は通過。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし (最寄店舗は約1km北東の「ローソン」)    
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗なし)  
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は長篠城駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)