盛岡駅【岩手県】(東北本線、山田線、田沢湖線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
岩手県の県庁所在地である盛岡市の中心市街地西側に位置する東北本線の終着駅かつ山田線、田沢湖線の起点駅で、東北新幹線・秋田新幹線およびIGRいわて銀河鉄道線・花輪線との乗換駅である盛岡市、そして岩手県の代表駅である、
盛岡駅 (もりおかえき。Morioka Station) です。
 
尚、当記事ではJR在来線の盛岡駅についてのみ取り上げます。東口関係の説明は自分がUPした新幹線駅記事のものをパクっていますw
新幹線の盛岡駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
また、IGRいわて銀河鉄道(花輪線を含む)の盛岡駅の記事につきましても以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名  
盛岡駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
岩手県盛岡市    
 
乗車可能路線  
JR東日本:東北本線田沢湖線山田線      
  
隣の駅  
東北本線  
東京方……仙北町駅  
  
田沢湖線  
大曲方……大釜駅  
   
山田線  
宮古方……上盛岡駅  
   
乗換可能駅  
JR東日本:東北新幹線秋田新幹線……盛岡駅まで徒歩6分  
IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線、(JR東日本:花輪線列車)……盛岡駅まで徒歩8分  
  
訪問・撮影時  
2019年8月ほか    
 
 

 

 

盛岡駅東口です。上2枚は西を、下1枚は南西を望む。
在来線の盛岡駅は地平駅で、駅舎は手前にある新幹線高架駅と一体の駅ビルにあります。
駅ビル1階はJR東日本系の商業施設「フェザン おでんせ館」で、新幹線・在来線とも駅舎・改札口は2階にあります。駅ビル2階から西口方面への東西自由通路「さんさこみち」が延びています。
駅外と駅ビル2階の間は上下方向エスカレーターやエレベーターもあり、バリアフリーに対応しています。ちなみに3階は新幹線ホームです。
東口は南口出入口と北口出入口で構成されていますが、「フェザン おでんせ館」にも独自の出入口があり、館内に2階コンコースに繋がる階段・上下ESがあります。
また、駅舎の右側(北)、北口付近には「フェザン おでんせ館」およびコンコースと直結している駅ビル「フェザン(本館)」があり、その手前の高架下1階にはIGRいわて銀河鉄道線および花輪線の駅舎・改札口があります。新幹線・在来線改札口とは200mほど離れていて、乗換には少々時間がかかります。尚、新幹線や在来線とIGRいわて銀河鉄道線を結ぶ乗換改札は存在しませんので、改札外連絡となります(IGR線・花輪線の在来線ホーム発着列車を除く)。ちなみに、新幹線~在来線間の乗換改札は南北に設置されています。
また、東口駅前にはロータリーが南北2ヶ所あり、北側がバスターミナル、南側がタクシー乗り場と一般車送迎用です。
 
 

 

東口駅前です。上写真は南東を、下写真は東を望む。
駅は盛岡市の中心部から西へ離れていて、昔の駅東口周辺は雑然とした街並みでしたが、1982年の東北新幹線開業と前後して再開発が行われ、ビル街へと変貌しました。商店、オフィスをはじめホテルも多く見られます。駅近くには高層マンションもあります。
盛岡市の中心市街地は約700m東、北上川の対岸に広がっています。大通地区が商業の中心地になっていますが、近年は郊外型店舗(イオンモールなど)に押され気味で、「フェザン」など駅前地区とも競合しています。
 
 

こちらは西口です。東を望む。
西口は駅前広場の人工地盤上(2階相当)に設置されています。人工地盤上には2階ロータリーがあり、ロータリー周りの歩道を経由して20階建てビル「マリオス」へアクセス可能です。
 
 

駅前広場2階ロータリーです。北西を望む。右に西口があります。
2階ロータリーは盛岡駅西口バスターミナルとして使用されていて、下層の1階ロータリーはタクシー乗り場になっています。一般車用のロータリーはありませんが、駅前広場地平部の南北に大規模な有料駐車場があります。
1階と2階の間は階段のほかエレベーターでも結ばれており、バリアフリーに対応しています。
左のビルは「マリオス」で、左前方の建物はアイーナ・いわて県民情報交流センターです。
 
 

 

西口駅前です。
上写真は在来線ホームより西を、下写真は人工地盤上より南西を望む。
上写真右の高層ビルは「マリオス」で、盛岡市民文化ホールなどが入居する複合施設になっています。
駅西側は長らく「駅裏」で、国鉄盛岡工場や貨物駅、扇形車庫を有する機関区がありましたが、機関区の一部を除き再開発され、今では新しい市街地が誕生しています。
また、約700m南西を流れる北上川の支流・雫石川を渡ると中央公園(1.2km南西)や岩手県立美術館(約1.5km南西)があります。
雫石川の対岸も区画整理により新しい市街地が広がっていて、盛岡市立病院やイオンモール盛岡南などがあり、マイカー社会に対応した街並みになっています。
 
 

南改札口です。北西を望む。
正面が在来線改札口、右が新幹線改札口です。
在来線改札口は自動改札機が導入されていますが(4通路)、『Suica』はエリア外で利用できませんのでご注意下さい。
窓口に面した右端は有人通路で、点字ブロックが設置されており車椅子に対応した幅です。
自動券売機、『みどりの窓口(南)』、指定席券売機は離れた左後方にあります。また、自動精算機はありませんので、精算は有人通路の改札窓口へ。
また、改札内外にトイレと多機能トイレがあり、改札内のトイレは改札を入ってすぐ左側に、改札外のトイレはすぐ近くの左側にあります。
そして、改札を通ると北改札口および新幹線乗換改札口からの通路と合流して跨線橋へと進み、各ホームへとアクセスする形になります。
各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されており、バリアフリーに対応しています。
尚、在来線改札内に売店・コンビニはありません。改札外は2階南端部の待合室近くにJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。
ちなみに、『みどりの窓口(南)』の東側にある通路を北上すれば、改札外から北改札口に到達可能です。
 
 

こちらは北改札口です。南西を望む。
正面が在来線改札口、左が新幹線改札口です。
南改札口とほぼ対称のレイアウトです。
右後方の離れた場所に『みどりの窓口(北)』、指定席券売機、自動券売機があります。
改札内コンコースは南改札口と共用で、在来線改札を通って左奥へ進んだ先に新幹線乗換改札口、跨線橋があり、さらに南へ進むと南改札口へと至ります。
改札外のトイレ・多機能トイレは離れた後方の「さんさこみち」沿いにあり、少し遠いです。「さんさこみち」出入口付近にはIGRいわて銀河鉄道線・花輪線の盛岡駅改札口(1階)へ下る階段・ES・EVがあります。
また、北側の『みどりの窓口(北)』付近にはコンビニ「ニューデイズ」があります。
 
 

新幹線改札内コンコースより南西を望む。
正面には在来線のりかえ口があります。右には北改札口が、左には南改札口があります。
『モバイルSuica』対応の自動改札機が3通路あり、中央が幅広通路です。右端は有人通路で、点字ブロック設置かつ広幅です。
尚、前述の通り『Suica』は在来線では使えませんのでご注意下さい。
改札口の右手前に精算所の窓口があり、改札の先の在来線コンコース側にも精算窓口があります。
そして、改札口の先は在来線コンコースで、前方に跨線橋があります。
 
 

見づらいですが、在来線ホームにある吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR東日本の標準デザインですが、矢印はコーポレートカラーの緑色のみです。ちなみに東北本線のラインカラーは緑色で、直通先のIGRいわて銀河鉄道線は青色です。
尚、盛岡駅に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらは田沢湖線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
2017年撮影で、当時は旧タイプが使用されていました。現在は新タイプに取り替えられていると思われます。
 
 

 

在来線の盛岡駅は島式ホーム4面8線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
番線はIGRいわて銀河鉄道線ホーム(0番線・1番線)の続番で、2番線から付番されています。
 
左端ホーム(東)は左が2番線で山田線下り宮古方面、右が3番線でIGRいわて銀河鉄道線との直通列車(上下線とも)が発着し、一部の花輪線列車(早朝の当駅始発列車および鹿角花輪発日詰行き列車)も発着します(残り全列車はいわて銀河鉄道線ホームに発着)。3番線は東北本線の上り本線であり、上り貨物列車が頻繁に通過します。
その右側のホームは左が4番線で、山田線下りの上米内行きが使用するほか、下り本線であるため下り貨物列車が通過します。そしてホーム右側が5番線で東北本線上り一ノ関・東京方面列車が使用します。
その右のホームは左が6番線、右が7番線で、いずれも5番線と同じく東北本線上り一ノ関・東京方面です。
そして一番右のホーム(西)は線路が標準軌で、左の8番線、右の9番線とも田沢湖線下り大曲方面が発着します。尚、8・9番線には盛岡~大曲・秋田間で運転され、東北新幹線に直通しない臨時『こまち』が発着することがあります。
また、東端の2・3番線は他のホームと比較して北側(青森方)にずれています。
そして、2・3番線青森方の左側には東北新幹線の高架駅があり、写真左外~左外後方の新幹線高架下などにはIGRいわて銀河鉄道線の頭端式ホーム(1・0番線)があります。これらの線路は行き止まりになっており、東北本線・東京方とは繋がっていません。
 
ホーム有効長は2・3番線が15両分、4・5番線と6・7番線が14両分、そして8番線は9両分、10番線は10両分です。過去の長距離輸送の名残でホームが長いです。現在はホームの半分以上を持て余している状態です。
2019年時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は主要駅だけに各番線とも広いです。
上屋も昔の名残で各ホームともほぼ全長に渡り設置されています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
そして、2・3番線中ほど及び4~9番線の青森寄り(手前側)には駅舎・改札口とを結ぶ跨線橋があり、エレベーターが併設されています。
また、上写真手前には東西自由通路「さんさこみち」がありますが、2005年以前は改札内の北跨線橋として使用されていて、各ホームへ階段が通じていました。「さんさこみち」供用開始までは、北跨線橋の北半分を東西自由通路として使用していました。現在、東西間は「さんさこみち(バリアフリー対応)」のほか、東西地下自由通路(車いす昇降機併設)でも移動可能です。
 
写真は2枚とも3番線より東北本線・東京方を望む。
 
 

こちらは8番線より田沢湖線・終端方(東北本線・東京方)を望む。左から8番線・9番線の順です。写真左側が駅舎方です。
田沢湖線ホームの8番線と9番線は標準軌になっていて、基本的に普通列車用の701系5000番台電車が発着しますが、盛岡~大曲or秋田間で設定される秋田新幹線の臨時列車も発着します。
標準軌なので、狭軌の東北本線列車・山田線列車は入線不可能です。
また、8番線と9番線の線路は写真奥のホーム終端部付近で行き止まりになっています。
 
 

3番線より東北本線・終端方(IGRいわて銀河鉄道線経由青森方)、山田線・宮古方、田沢湖線・大曲方を望む。
右から2番線~9番線の順です。
手前側上空には南跨線橋がありますが、2005年に使用中止になって放置状態が続いています。
また、2005年以前は地下改札があり、各ホームと地下を結ぶ階段が存在していました。
 
 

 

2枚とも3番線より東北本線・東京方を望む。左側を東北新幹線が並行しています。
上写真前方には各ホームと駅舎を結ぶ業務用跨線橋があります。右側の標準軌8番線・9番線は行き止まりになっています。
また、右前方の離れた場所には転車台が残存しています。
この先、右手に線路が撤去された構内跡地を見て南東へ走り、幹線道路の陸橋をくぐると東北新幹線の高架橋をアンダークロスして雫石川を渡りますが、すぐ左で雫石川が北上川に合流します。雫石川を渡り終えると右へカーブしながら住宅街の中を走り、進路を南に変えると仙北町駅へと至ります。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は3番線より、いずれも東北本線・終端方(IGRいわて銀河鉄道線経由青森方)、山田線・宮古方、田沢湖線・大曲方を望む。
2番線の右側にはIGRいわて銀河鉄道線の1番線と0番線があり、1番線線路を除き東北新幹線の高架下にあります。
現在、東北本線としては当駅が終点ですが、3番線と4番線の線路(上下本線)はIGRいわて銀河鉄道線に通じていて、両社線を直通する旅客列車及び貨物列車が走行します。ホーム端の先で0・1番線からの線路が上下本線に合流します。また、左側には約1.4km先にある盛岡車両センターに通じる単線の出入庫線が並行しています。
 
山田線の列車はこの先、IGRいわて銀河鉄道線の右側の線路へと入り、しばし銀河鉄道線と並走してから右へカーブして分かれ、すぐに東北新幹線の高架橋をくぐります。この付近の頭上で東北新幹線から秋田新幹線が分岐します。その後は大きく右カーブを続けながら住宅街の中を走り、北上川を渡ると今度は右へ左へカーブしながら市街地の中を東へ走ると、上盛岡駅へと至ります。市街地にある駅ですが、列車本数が非常に少ないため利用が低迷していると思われます。盛岡駅~当駅間のシャトル列車でも設定すれば便利になると思うのですが…。
 
 

9番線より田沢湖線・大曲方を望む。左前方には「マリオス」の高層ビルが見えます。
左側には狭軌の側線がありますが、ホーム端の先で標準軌の田沢湖線線路と平面交差しています。
 
田沢湖線はこの先、東北新幹線、IGRいわて銀河鉄道線、盛岡車両センターへの出入庫線の左側を並走する形で市街地の中を北西へ走り、しばらくして山田線の分岐地点付近で左へカーブすると新幹線・いわて銀河鉄道線・出入庫線と分かれます。この付近で秋田新幹線が東北新幹線から分岐します。その後は高架区間で住宅地の中を西北西へ走るようになり、右側を走行する高架の秋田新幹線と並走のち合流します。そして地平区間に戻ると引き続き住宅地の中を走行しますが、やがて郊外に出て沿線に田園が目立ってくると東北自動車道をアンダーパスして、それより先は田園地帯の中を走るようになります。そして左カーブの連続で進路を西、南西に変えると左手に新興住宅地が現れ、大釜駅へと至ります。秋田新幹線列車は雫石駅まで停車しません。
 
 
あとがき  
私がJR在来線の盛岡駅で下車(乗車)したのは少なくとも2000年、2002年、2003年、2006年、2014年、2016年、2017年、2019年の8度はあります。いずれも乗り鉄や乗りつぶし関連で利用しました。駅は中心市街地西側の北上川西岸にあり、高架の新幹線駅の隣に地平ホームを備えていて、新幹線高架下に駅舎が設置されています。2002年の東北新幹線八戸延伸後は青森方面がIGRいわて銀河鉄道に分離され、花輪線もIGR線に乗り入れる形になり、改札が分離されました。それでも在来線駅は広い構内を有していますが、優等列車が発着しなくなったため、その広い構内を持て余し気味です。駅前は市の中心部から離れており、ホテルが多くビジネス客や観光客向けの市街地といった感じでした。
  
東京からですと東北新幹線に乗り、盛岡駅下車。乗換改札を通れば在来線ホームです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京駅まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、改札外コンコース、新幹線改札内コンコース、駅ビル「フェザン」内、駅前にコンビニがあります。飲食店も駅ビルや駅前にチェーン店を含めて多数あります。また、駅では駅弁を販売しています。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京、大阪とも到達難易度は高いですが、東北本線、山田線、田沢湖線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は盛岡駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)