浜川崎駅【神奈川県】(南武支線、鶴見線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市川崎区南部の港湾地区に位置する南武線浜川崎支線【南武支線】と鶴見線本線の接続駅で、貨物線や貨物駅も存在し、駅周辺には京浜工業地帯の工場が立ち並ぶ、
浜川崎駅 (はまかわさきえき。Hama-Kawasaki Station) です。
 
 
駅名  
浜川崎駅  
 
所在地  
神奈川県川崎市川崎区 
 
乗車可能路線  
JR東日本:南武線浜川崎支線【案内上は南武支線】鶴見線 (本線)   
 
隣の駅  
南武支線 (JN 54)  
尻手方……小田栄駅  
  
鶴見線本線 (JI 08)  
鶴見方……武蔵白石駅   
扇町方……昭和駅  
 
訪問・撮影時  
2020年6月
 
 

浜川崎駅は南武支線と鶴見線で駅舎・改札口・ホームが完全に分離されています。
改札内連絡通路はなく、両路線の乗換は駅前道路を横断する形になります。
右側が南武支線の駅舎で、左前方が鶴見線の駅出入口です。
前後方向に延びる駅前道路は結構交通量が多いので、横断時は飛び出し注意です。
また、浜川崎駅に駅前広場がありません。約260m北北東に川崎鶴見臨港バスの浜川崎駅前停留所が、約260m北東に川崎鶴見臨港バスの浜川崎営業所バス停があり、さらに100m北東には川崎市交通局(川崎市バス)と川崎鶴見臨港バスのJFE前停留所があります。
写真は西を望む。
 
 

南武支線の駅舎です。北を望む。左手に鶴見線の出入口があります。
平屋建てで、出入口に段差があります。スロープがないため、バリアフリー非対応です。
駅舎の直上には塩浜操車場と安善駅を結んでいた貨物線廃線跡の高架橋が左右方向に延びています。
 
浜川崎駅は南武支線・鶴見線とも無人駅です。
磁気券用の自動改札機は存在せず、交通系ICカード『Suica』などに対応の簡易Suica改札機が設置されています(鶴見線との乗換時はタッチしないで下さい)。
改札口の左手前には自動券売機(ICカードのチャージ可能)と乗車駅証明書発行機があります。長距離きっぷが必要な場合や自動券売機が稼働していない場合は乗車駅証明書を受け取り、乗車列車の車掌または途中駅・下車駅にて証明書を提示の上できっぷをお買い求め下さい。
改札口の先は南武支線ホームです。改札を通って左へ曲がると男女共用水洗トイレがあります(多機能トイレはありません)。
飲料自動販売機は自動券売機の左側にあります。
尚、浜川崎駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約400m北の「セブンイレブン」になります。
 
 

 

南武支線の駅前風景です。2枚とも東を望む。下写真は上写真奥の踏切にて撮影。
上写真左側に南武支線駅舎があり、右後方に鶴見線出入口があります。左側には廃止された貨物線の高架橋が前後方向に延びています。
駅周辺は工場地帯で、民家は見られません。但し、駅北側を東西方向に延びる産業道路と首都高速神奈川1号横羽線(K 1)を渡った北側には住宅街が広がっています。
踏切で交差するのは南武支線・東海道貨物線と鶴見線を結ぶ貨物線で、左が南武支線方面、正面が浜川崎貨物駅で、鶴見線に接続しています。
踏切を渡った先の右側にはJR貨物の浜川崎駅舎があります。
 
 

南武支線の建植式駅名標です。非電照式です。下部が植え込みに埋もれています。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には南武支線のラインカラーである黄色が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JN 54)。
当駅では南武支線と鶴見線で別々の駅番号が設定されています。
尚、浜川崎駅は川崎市内にある駅ですが、浜川崎駅を含む南武支線および鶴見線の川崎市内駅全駅が特定都区市内制度における横浜市内駅として扱われているため、右側に「浜」マークがあります。
 
 

 

南武支線の浜川崎駅は頭端式(単式)ホーム1面1線の地平構造で、西北西~東南東方向にホームが延びています。
かつては右側(北)に1番線がありましたが廃止されました、現在も形跡を確認する事ができます。
1番線の右側には鶴見線とを結ぶ連絡線が通っていて、ホーム先端部付近(奥)で東海道貨物線が右(東京方面)から合流します。
現在は左側(南)の2番線のみが使用されています。下り尻手方面の全列車が2番線に到着、折り返していきます。
ホーム有効長は2両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は手前の終端方こそ広いものの(それでも主要駅より狭いですが)、奥の尻手方は結構狭くなっています。
上屋は終端方の約0.5両分しかありません。雨天時に降車される場合は前方車両の前寄りにご乗車下さい。
ホームには簡素なベンチが設置されています。上写真手前から左へ進むとトイレに到達します(上写真左側に写っています)。
後方の終端部には駅舎があります。
写真は2枚とも尻手方を望む。
 
 

 

尻手方を望む。すぐ先で産業道路と首都高速神奈川1号横羽線をアンダーパスします。
左端の線路が2番線で、すぐ先で鶴見線からの貨物線(中央)と合流します。
この先、右を並行する東海道貨物線の複線に合流して、貨物線と共用の複線区間になります。3線中、一番左の線路は引上線で、行き止まりです。その後は右へカーブしながら新旧の住宅街の中を走り、進路を北西に変えると2016年に開業した新駅である小田栄駅へと至ります。
 
 

南武支線の終端方を望む。
車止めがあり、その前方に駅舎があります。車止めの右側にトイレがあります。駅舎の真上には貨物線の廃線跡が横切っています。
左側の旧1番線の左側には貨物駅・鶴見線に通じる貨物線が延びています(後述)。
 
 

ホームの西端部より終端方を望む。
ホーム右側が2番線で、左側が旧1番線です。
旧1番線の左側に貨物駅・鶴見線に通じる貨物線が延びていて、廃線跡の高架橋をくぐった先にある浜川崎貨物駅へと至ります。貨物駅右側には鶴見線が並行しており、貨物線は浜川崎駅西側および扇町駅手前で鶴見線と繋がっています(鶴見線の浜川崎駅~扇町駅は旅客線と貨物線の単線並列で、扇町方は扇町駅手前のみで貨物線と旅客線が繋がっています)。浜川崎貨物駅に通じる貨物線は鶴見線の電車が中原電車区に入庫・出庫する際も利用されています(入庫時はおそらく鶴見線・浜川崎駅西側から側線に分岐し、貨物駅でスイッチバックして南武支線に入ると思われます)。
尚、貨物駅エリアに南武支線と鶴見線の駅を移転して、両路線の駅を統合する構想もありますが、実現しますでしょうか?
そして、左でカーブを描く複線は東海道貨物線で、進路を北東に変えて鶴見線から延びる高架の貨物線跡と合流します。その後はしばらく臨港部を北東へ進むと川崎貨物駅へと至ります。
 
 

こちらは鶴見線・浜川崎駅の出入口です。南東を望む。左前方に南武線の駅があります。
鶴見線は駅舎を構えておらず、跨線橋内に改札設備を有する、簡易な橋上駅舎といった様相です。
南北に出入口がありますが、一般客の出入口はこちらの北側のみで、南側はJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)専用の出入口になっています(一般利用不可)。
出入口には階段しかなく、エレベーターの設備がないため、鶴見線駅もバリアフリー非対応です。
出入口前にはきっぷ回収箱と飲料自動販売機があります。
 
 

鶴見線の出入口前より東を望む。前方の左側に南武線の駅舎があります。
距離的には大して遠くないですが、雨天時は傘が必要です。前述の統合構想もあることから、現状では乗換の改善策を講じづらいかもしれません。
左側には鶴見線と東海道貨物線を結んでいた貨物線跡の高架橋が前後方向に延びています。
 
 

鶴見線の駅前です。西を望む。
左後方に鶴見線の出入口があり、離れた右後方に南武線の駅舎があります。左手には有料駐輪場(定期利用)があります。
前方では貨物線廃線跡が駅前道路をオーバーパスして鶴見線方面へ向かっています。
駅西側も工業地帯で、民家や商店は見られませんが、写真奥で駅前道路と合流する産業道路を渡って北側へ進むと住宅も見られるようになります。
 
 

跨線橋にある鶴見線の改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
無人駅で、所狭しと簡易Suica改札機、自動券売機(ICチャージ可)、乗車駅証明書発行機が設置されています。
ICカードで南武支線と乗り継ぐ場合は改札機にICカードをタッチしないで下さい。
改札口を通って右の階段を下ると鶴見線ホームです(EVはありません)。左前方へ延びるのはJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)専用の出入口に通じる通路です(関係者以外立入禁止)。
尚、鶴見線駅にはトイレが一切ありません。南武支線ホーム横のトイレをご利用下さい。 
 
 

こちらは跨線橋にて東を望む。後方がホームへの階段で、左が改札口と出入口方面です。
右へ曲がるとJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)専用の出入口方面です。
 
 

3番線に設置されている鶴見線の吊下式駅名標です。非電照式です。
鶴見線もラインカラーは黄色です。右上には「浜」マークがあります。
ちなみに、鶴見線の駅番号は「JI 08」です。
 
 

 

鶴見線は島式ホーム1面2線の地平構造で、西南西~東北東方向にホームが延びています。カーブ地点にホームがあります。
右(北)が3番線で下り扇町方面、左(南)が4番線で上り鶴見方面です。鶴見方面からの当駅折り返し列車は3番線に到着後、扇町方へ進み、本線上でスイッチバックして4番線に入線します。
3番線の右側には貨物線1線(左寄り)と側線1線(右端)があり、後方にある浜川崎貨物駅に通じています。鶴見線において、浜川崎駅西方~扇町駅では旅客線と貨物線が分離されています。
ホーム有効長は3両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全長にわたり非常に狭いため、注意が必要です。
上屋は全長にわたり設置されています。ホーム上にはベンチがあります。
ホームの扇町方の端(後方)には跨線橋の階段があります(エレベーターはありません)。
上写真は跨線橋の階段より、下写真は3番線より、いずれも鶴見方を望む。
 
 

鶴見方を望む。
すぐ先で右から貨物線が合流し、その先で廃止された鶴見線と東海道貨物線とを結ぶ貨物線廃線跡が寄り添います。
また、これより先は複線区間になります。
この先、貨物線廃線跡をアンダークロスして左へカーブし、臨海工業地帯を南下しますが、すぐに右へカーブします。この付近で貨物線廃線跡が地平に下りますが、現役時は本線に合流していました。その後も工場に囲まれた中を走りますが、さらに右へカーブして進路を西南西に変えると左から大川支線が接近し、武蔵白石駅へと至ります。以前は大川支線と接続していましたが、駅構造が災いして現在の大型20m車が武蔵白石駅に停車できなくなったため、大川支線との乗換駅はもう1駅先の安善駅に変更されています。但し、浜川崎方面から大川駅へ行く場合、運賃上は武蔵白石駅で乗り換えたと見なして計算されます(制度上、安善駅で駅の外に出ることはできません)。
 
 

扇町方を望む。
ホーム端に階段がありますが、ホームの狭さがお分かりかと思います。また、南武線ホームは離れた左側です。

跨線橋の左側が出入口で、右側がJFE専用出入口です。
また、鶴見線の旅客線はこれより先、単線になります。見た目は複線なのですが、実際は貨物線との単線並列です(旅客線と貨物線は扇町駅手前まで繋がっていません)。

 
この先、右へカーブして左手に浜川崎貨物駅の広大なヤードを見て工業地帯の中を東へ走ります。その後は貨物駅の操車場が収束し、単線並列になって(旅客線は右側を走行)右へ急カーブすると南渡田運河を渡ります。その橋梁上で工業地帯に張り巡らされている専用道路(貨物線跡)をアンダーパスします。運河を渡り終えると埋立地(人工島)に入り、貨物線から東亜石油京浜製油所扇町工場(既に閉鎖)の専用線跡が左へ分岐すると右カーブが始まり、昭和駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が浜川崎駅で下車(乗車)したのは2002年、2009年、2020年2回の計4度です。2020年の1回を除き、いずれも鶴見線と南武支線の乗換のために駅を利用しています。また、2020年は2回とも東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。開業の経緯から南武支線と鶴見線の駅は完全に分離されていて、今後も統合される計画はありません。どちらの駅も小ぶりです。そして私が訪問した休日は周辺の企業も休んでいるため、人が少なくひっそりとしていました。
 
新宿駅からですと湘南新宿ラインまたは相鉄・JR直通線で武蔵小杉駅まで行き、南武線上りの各駅停車・川崎行きに乗り換えて尻手駅で下車します。尻手駅では南武支線の浜川崎行きに乗り換えて終点下車です。尚、浜川崎駅で鶴見線に乗り換える際は、簡易Suica改札機に『Suica』をタッチしないで下さい。尚、浜川崎駅には自動券売機があり、ICカードのチャージが可能です。そして、南武支線、鶴見線とも平日昼間と土休日の列車本数が非常に少ないので事前に時刻を確認しておいて下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り新横浜駅へ。横浜線上り電車(快速もOK)で東神奈川駅まで行き、さらに京浜東北線北行に乗り換えて鶴見駅で下車します。鶴見駅では中間改札を通って鶴見線ホームへ移動し、浜川崎行き電車または扇町行き電車に乗って当駅下車です(他の行先の電車には乗らないで下さい)。横浜市内行きのきっぷで浜川崎駅まで乗車できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約400m北の「セブンイレブン」になります。事前に用意しておいた方が無難です。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。南武支線および鶴見線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は浜川崎駅も観察されてみて下さい!  
 
(参考:JR東日本のHP、配線略図.net、Google地図、Wikipedia)