叡山電鉄叡山本線【叡山電車】(京都市左京区。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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八瀬比叡山駅にて。700系(デオ710形)電車です。

  

今回は、京都市北東部に展開する叡山電鉄(略称:叡電)の本線で、八瀬・比叡山・鞍馬(宝ヶ池から鞍馬線)方面への観光路線である
叡山電鉄叡山本線を紹介します。

  

叡山本線の出町柳~宝ヶ池は鞍馬線の電車も走行し名実共に本線ですが、宝ヶ池~八瀬比叡山口は本数こそ多いものの殆どの列車が単行(1両)となる支線的性格の区間になっています。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
叡山電鉄:叡山本線  出町柳~八瀬比叡山口  5.6km   全線複線・直流600V電化  
(※)軌間1,435mm。       

  
  

踏破達成時   2002年3月  
撮影時   2009年3月  

  

  

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起点の出町柳駅は京都市左京区、賀茂川と高野川が合流して鴨川となる地点や下鴨神社の近くにあります。
地下には京阪鴨東線の駅もあります。京都市電の廃止後、特に1980年の叡山電鉄は孤立路線となり利用者数が低迷していましたが、1989年に京阪鴨東線が開業したことにより叡電は復活しました。

  
  

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出町柳駅は頭端式ホーム(櫛型ホーム)4面3線の構造ですが、単行が主体の叡山本線・八瀬比叡山口方面の列車は1両分の有効長である1番線を使用します。
出町柳~宝ヶ池では比叡山方面の本線列車と鞍馬方面の鞍馬線列車が同じ本線上を走ります。
余談ですが、「比叡(ひえい)」と「鞍馬(くらま)」といえば、漫画「幽☆遊☆白書」に出てくるキャラクターの「飛影(ひえい)」と「蔵馬(くらま)」を思い出しました。これらのキャラは叡山電鉄沿線の名所が由来なのでしょうか?と思いましたが、Wikipediaでは原作者の冨樫義博氏はこの説を否定しているとの記述がありました。

  

出町柳を発車するとすぐに右へカーブして、雑然とした住宅街の中を走ります。やがて、かつて京都市電が通っていた東大路通と踏切で交差すると元田中に着きます。元田中駅は前述の市電と平面交差していた名残で、両方向ともホームは東大路通の手前に設置されています。

  

元田中を発車後は左へカーブして、元鞍馬口通と交差して京都市立養徳小学校の東側を走ると茶山に着きます。
茶山を発車後も住宅街の中を走ります。北大路通と交差して一乗寺公園の西側を走ると一乗寺駅に到着します。

  
  

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一乗寺駅にて。昔ながらの街並みの中を走ります。

    
    

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一乗寺駅を発車すると整然とした住宅地の中を北北東へ走り、やがて右手に修学院車庫が見えてくると修学院駅に着きます。

  

修学院駅を発車後は北山通と交差します。その後は両側から山が接近し、左へカーブして高野川の谷に広がる住宅地の中を北上します。そして白川通をアンダーパスすると宝ヶ池に到着します。

  
  

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宝ヶ池駅にて。ホーム3面4線の構造で、東側2線が叡山本線、西側2線が鞍馬線の乗り場です。
前述のように宝ヶ池から先は鞍馬線が実質的に本線格の路線となっていて、叡山本線は支線的な感じになります。

  

宝ヶ池を発車すると左へカーブして、直進して進む鞍馬線と分かれます。その後は右側に山が迫りますがすぐに離れ、住宅地を北東へ進むと三宅八幡に着きます。

  
  

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三宅八幡駅にて。山あいにある閑静な雰囲気の駅です。

  

三宅八幡を発車後は高野川に沿って住宅地を走ります。やがて森の中を走るようになると高野川を渡り、ほどなくして終点の八瀬比叡山口に到着します。

  
  

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八瀬比叡山口駅は頭端式ホーム3面2線ですが、通常時は電車が停車している1番線を中心に使用しています。
また、ホームは古風なドーム状の屋根に覆われていますが、単行の列車でも出町柳方の先端が収まりきらないです…。

  
  

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八瀬比叡山口駅は開業以来の駅舎を使用し続けています。
かつての駅名は「八瀬遊園」で、かつては駅の出町柳方に見える老人ホームの場所に八瀬遊園地がありました。

  

また、かつて叡山電鉄の路線を運営していた京福電気鉄道直営の叡山ケーブルのケーブル八瀬駅へは高野川沿いの遊歩道を通り5分ほどです。

  

  

乗り鉄の注意点  

叡山電鉄では叡山本線、鞍馬線とも各駅停車のみの運転です。また、平日と土休日ではダイヤが大きく異なりますのでご注意を。

  

データイムですが、平日は出町柳~八瀬比叡山口の列車が毎時3本、鞍馬線直通の出町柳~二軒茶屋・鞍馬の列車が毎時3本ずつで、出町柳~宝ヶ池では計9本の運転です。土休日は出町柳~八瀬比叡山口と出町柳~鞍馬が毎時4本ずつの運転になります。朝夕ラッシュ時は増発され、出町柳~市原(鞍馬線)の系統も運転されます。また、早朝と深夜を中心に車庫のある修学院を始発・終着とする列車の運行もあります。
さらに、紅葉などの観光シーズンには増発が実施され、休日には出町柳~八瀬比叡山口の系統、出町柳~鞍馬の系統、いずれも12分間隔での運行となります。

  

叡山本線・出町柳~八瀬比叡山口系統の使用車両は、単行のデオ700系が主力となっています。
鞍馬線直通列車は700系の他、2連の800系や900系『きらら』が使用されています。

  

出町柳からの所要時間は、宝ヶ池まで9分、八瀬比叡山口まで14分です。

  

最後に、叡山電鉄では『スルッとKANSAI 』には対応していますが、ICカード『 PiTaPa 』には対応していません。ご注意下さい!

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
出町柳駅   京阪電気鉄道:鴨東線  
宝ヶ池駅   叡山電鉄:鞍馬線  
八瀬比叡山口駅   京福電気鉄道:鋼索線【叡山ケーブル】(ケーブル八瀬駅まで徒歩5分) 
  
(参考:Wikipedia)