山陽本線(その7・新山口~下関) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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新山口駅にて。115系電車です。現在は黄色一色への単色化が進行しています。

  

今回の山陽本線編は、いよいよ本州最西端へ! 山口県内西部を走る区間である
新山口~下関を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名    区間・営業キロ   備考  
山陽本線  神戸~門司(534.4km)  支線は含めず  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:山陽本線  新山口~下関  68.9km   全区間複線、直流1,500V電化。  
  
  
踏破達成時   1999年8月  
撮影時   2011年12月ほか  

  

  

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同じ写真ですみません…。
新山口駅の在来線のりばは単式ホーム2面と島式ホーム3面、計5面8線の大規模なターミナル駅です。
山陽新幹線をはじめ、山口線や宇部線との乗換駅でもあります。
尚、かつての駅名は「小郡(おごおり)」でしたが、山陽新幹線『のぞみ』の当駅停車を機に新山口駅へと改称されました。

  

新山口を発車するとすぐに山陽新幹線をアンダーパスし、宇部線の単線と並走しながら市街地から農村部へと一気に変わった風景の中を走ります。

  
  

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やがて宇部線が左へ分かれ、車窓から宇部線の上嘉川駅が僅かに見えますが、こちらには駅はありません。

  

やがて宇部線が離れると嘉川に着きます。嘉川を発車後は右手に丘陵地を見ながら南西へと走り、本由良を過ぎると右へカーブして西へ針路を変え、山間部へと入っていきます。山口県の県庁所在地・山口市から宇部市へと変わると右へカーブして北へ針路を取り、やがて短いトンネルを抜けると今度は左カーブで厚東川を渡った後に西へ向かい、山陽新幹線が右側から寄り添うと厚東に着きます。

  
  

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厚東を発車後は左へカーブして山陽新幹線と離れ、厚東川に沿って南西へと進みます。やがて山間部を抜けて田園地帯へ出ると厚東川と別れ、山陽自動車道をアンダーパスしてしばらく進むと左側から宇部線が合流し、宇部に到着します。駅名こそ「宇部」と市名を名乗っていますが、駅は市街地とはかけ離れた場所にあります。尚、宇部市の中心地は宇部線の宇部岬駅~宇部新川駅の沿線です。

  

宇部を発車すると住宅地や丘陵地を見ながら走ります。なお、左側には線路跡が見られますが、これはかつて美祢線~宇部方面を結ぶ貨物列車や宇部線→山陽本線を直通する旅客列車が走っていた単線の貨物線跡で、宇部~厚狭が三線化されていました。しかし、貨物輸送が下火となり廃線となり複線へと戻りました。
その後、貨物列車減少の大きな要因となった宇部興産専用道路をアンダーパスすると山陽小野田市へと変わり、有帆川を渡って田園地帯へと出ると左側から小野田線が合流して小野田に到着します。尚、小野田も宇部と同様に駅が市街地から離れていて、市街地はやはり小野田線沿線の南中川駅~小野田港駅の沿線です。

  
  

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宇部~小野田にて。有帆川を渡ります。手前の錆びた橋梁は貨物線の廃線跡です。

  

小野田を発車後は北へ針路を変えて丘陵地帯へと入ります。山陽自動車道をアンダーパスすると前述の貨物線が下り線側から上り線側へ移るオーバーパス跡を見ながら進み、やがて平地へと出て針路を西へ変えます。そして厚狭川を渡った直後に山陽新幹線をアンダーパスして美祢線が右側から合流すると新幹線駅併設の厚狭に到着します。

  

厚狭を発車してしばらくすると山陽新幹線をアンダーパスして南側へ出ます。そして山深い丘陵地帯を進み、山陽自動車道をアンダーパスすると埴生に着きます。左側車窓には山陽オートレース場が見えます。

  
  

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埴生駅西方にて。山の中に山陽オートレース場があります。関門地区(下関市周辺および北九州市周辺)には公営競技の施設が多いです。競馬(中央競馬のみ)、競艇、競輪、オートレースの全てが揃っています。

  

埴生を発車後は下関市へと変わり、しばらく走ると丘陵地帯を抜けて平地の田園地帯へと出ます。木屋川を渡って左へカーブすると右側に市街地が見えてきて小月に到着します。

  
  

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埴生~小月にて。木屋川を渡ります。遠方には九州(企救半島)の山並みも遠望できます。

  

小月を発車すると右手には山並みを、左手には国道2号線越しに九州の山並みを見ながら田園風景の中を南南西へと走ります。やがて左側車窓は住宅地へと変わり、右側から山並みが迫ってくると長府に到着します。長府製作所の本社や下関競艇場へは当駅下車です。

  

長府を発車すると引き続き住宅地を走りますが、右へカーブして針路を西へと変えるとトンネルを潜り、山あいの田園風景の中を走ります。その後、中国自動車道をアンダーパスすると市街地へと入り、山陽新幹線との本州最後の接続駅である新下関に到着します。

  

新下関を発車すると左に火の見山を見ながら住宅地の中を左へカーブして針路を南へと変えます。その後上下線が開くと、間には山陰本線の単線が西側から合流してきて、しばらくは掘割を走ります。

  
  

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やがて左側に下関総合車両所が見えてくると幡生に到着します。

  

幡生を発車後は市街地を南下し、やがてビル街へと入ると電車のスピードが下がり、JR西日本とJR九州との境界駅である下関に到着します。

  
  

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下関駅は島式ホーム3面6線の高架駅で、かつては寝台列車などの長距離列車が多数発着していたためホームが長いです。
この先、関門トンネルを経由して九州方面へはJR九州の電車へ乗り換えます。
ちなみに山陽本線の終点は下関ではなく九州の門司ですが、戦時中に関門トンネル区間が開業するまでは下関が終着駅でした。

  
  

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下関駅は山口県内でトップクラス(多分1位でしょう)の利用者数を誇る駅で、駅前には商業施設が立地しています。
また、かつての下関駅東口駅舎は青い三角屋根が特徴的でしたが、2006年1月に放火事件で焼失し、現在は仮駅舎が建てられ暫定復旧しています。

  

(つづく)  

  

  

乗り鉄の注意点  

今回の区間も各駅に停車する普通列車のみの運転で、優等列車の役目は山陽新幹線の『こだま』が担っています。
また、以前は九州から乗り入れてくる列車もありましたが、現在はJR西日本の本州内列車のみとなっています。
運転区間は新山口以遠~下関の系統を中心に、宇部線から宇部経由で厚狭や下関へ直通する系統や、宇部・厚狭・小月と下関を結ぶ区間運転の列車も一部あります。

  

今回の区間ですが、データイムは概ね毎時1~2本の運転で、朝夕は若干増発されます。尚、小月~下関の朝夕ラッシュ時は毎時3本以上の運転となります。

  

使用車両は115系(2扉車の3000番台を含む)が中心で、宇部線用の105系や小野田線でも使われる123系、さらには117系も運用に就いています。

  

新山口~下関の所要時間は、概ね1時間10分弱です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線
新山口駅   JR西日本:山陽新幹線山陽本線(広島方面)山口線宇部線  
宇部駅   JR西日本:宇部線。国鉄:山陽本線・宇部~厚狭の貨物線跡(簡易記事)    
小野田駅   JR西日本:小野田線。国鉄:山陽本線・宇部~厚狭の貨物線跡(簡易記事)     
厚狭駅   JR西日本:山陽新幹線美祢線  
国鉄:山陽本線・宇部~厚狭の貨物線跡(簡易記事)     
新下関駅   JR西日本:山陽新幹線  
幡生駅   JR西日本:山陰本線(小串方面)  
下関駅   JR九州:山陽本線(門司・小倉・九州方面)  
下関駅   火の山ロープウェイ (壇の浦駅までサンデン交通バスで約15分)  
  
(参考:Wikipedia)