第237回 指宿枕崎線などを乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2003年11月13日~16日、『周遊きっぷ(九州ゾーン)』を使用し、3泊4日の行程で九州の路線の乗りつぶしの旅に出かけました。
尚、『周遊きっぷ』のゾーン券は5日間有効ですが、長期間の休みを取れなかったので3日間のみ使用にとどまりました…。

今回の日程 2003年11月14日(金)【後半】

西鹿児島1206(指宿枕崎線・1339D)1427枕崎(徒歩)枕崎1455(鹿児島交通バス)1634伊集院駅前(徒歩)伊集院1641(鹿児島本線・13M L特急『つばめ13号』)1654西鹿児島(徒歩)西鹿児島駅前1659(鹿児島市電・2系統)1713郡元1718(1系統)1733天文館通1753(2系統)1800西鹿児島駅前

【宿泊】
西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)にて昼食後、今度はJR最南端の路線である指宿枕崎線の乗りつぶしをしました。ホームへ向かうとすでに九州色キハ47形2連の枕崎行き1339Dが入線していました。平日の昼間にもかかわらず乗客が多かったですが、私は何とか海側ボックスシートの窓側席を確保できました。発車直前には大学生を中心に結構な乗車率となりました。

1339Dは定刻に西鹿児島駅を発車し、鹿児島市街を南へ進みます。途中、鹿児島市電谷山線と並行する区間もありました。そして谷山、慈眼寺を過ぎて丘陵へ上ると坂之上に到着。鹿児島国際大学へと向かう大学生が大量に下車し、車内は一気に閑散とした状態になりました。
その後は平川を過ぎると鹿児島湾沿いを走るようになり、車窓風景に見入っていました。そして石油基地のある喜入を過ぎてしばらく走ると、なぜか駅間で列車が停車しました。車内放送で車掌が「並行する国道で交通事故が発生」の旨のアナウンスをしたので、乗客は一斉に海側を走る国道を見ていました。事故は相当酷かった様で、乗用車が全焼していました…。

数分後、列車は現場を発車し、少しの遅れで指宿方面へ向かいました。残りの乗客も指宿までの各駅と山川で殆ど下車し、山川発車時点で乗客は5~6人程度にまで減少しました。そしてトンネルを抜けると辺り一面は畑だらけで、前方には開聞岳が見えます。当時の私がイメージしていた沖縄の風景と似ている感じがして、まさに南国の風景だと思いました。寝台特急『なは』は那覇まで行かずじまいでしたが(当然ですが…)、鹿児島県も十分に南国のムードを味わえると思います。この時の気温も関西より5度ほど高く、1枚薄着で対応しました。
話を元に戻します。南国の風景の中、大山駅の次はJRそして本土最南端の駅である南大山駅です(日本最南端は沖縄都市モノレール線の赤嶺駅)。この年に最北端(稚内駅)と最東端(東根室)へ行っていたので、JR・そして本土の端っこの駅は3駅目となりました。窓を開けてホームだけ撮影しました。ちなみに南大山駅は無人駅です。



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南大山駅にて。本土最南端の駅は少し寂しかったです。

南大山からも開聞岳を見ながら畑の中を走ります。しかし、西頴娃を過ぎて私に突然睡魔が襲ってきて、寝たり起きたりの状態で車窓風景をまともに楽しめませんでしたorz そして終点1駅前の薩摩板敷でようやく目が覚め、トンネルを抜けて市街地の風景を眺めた後、最終的には定刻で(だったはず…)終着駅の枕崎に到着しました。当時は今より北の方にホームがありました。



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2枚とも枕崎駅にて。当時はいい雰囲気の終着駅でしたが、現在は大幅に変わりました。

JRではなく鹿児島交通が所有する枕崎駅のホームや、実質的にはバスターミナルとして機能していた枕崎駅舎を撮影した後、今度は鹿児島交通枕崎線(南薩線)の廃線跡に沿って伊集院へ向かう、鉄道時代と同じ事業者である、鹿児島県で幅広く事業展開しているいわさきグループの鹿児島交通バスに乗り継ぎました。



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枕崎にて。伊集院まで乗車した鹿児島交通のバスです。
ヤシのマークが南国ムードを醸し出しています。

バスは私を含めて3名しか乗客がいませんでした。定刻に枕崎駅を発車し、国道270号線を北上しました。時折南薩線の廃線跡を眺めながら峠を越えて加世田市(現在の南さつま市)に入りました。廃線跡の写真を撮らなかったのは今でも悔やんでいますが…。そして加世田市街に入り、加世田駅の跡地を利用した加世田バスセンターに着きました。ここで乗客が多少増え、引き続き国道270号線を北上。今度は吹上町へと入り、鉄道時代は主要駅のひとつであった伊作を過ぎ、かつてはロープウェイの路線もあったという「さつま湖」停留所に着きました。すると大量の高校生が乗車し、車内はたちまちほぼ満席になってしまいました。確かに道路の西側には高校(吹上高校)があります。その後も高校生を少しずつ降ろしながら国道270号線を進みますが、日吉町に入り日置付近で右折して国道から離れ、山道をしばらく進むと伊集院町の市街地に入り、枕崎から1時間39分で終点の伊集院に到着しました。さつま湖からの高校生も半分ほどは乗り通していました。



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伊集院駅にて。かつては当駅から鹿児島交通の路線が枕崎まで延びていました。

伊集院からは鹿児島本線で西鹿児島へ戻ります。タイミング良く西鹿児島行きの『つばめ13号』(787系7連)が来たので、『周遊きっぷ』を持っている私はホームで待つ大勢の通学の高校生を尻目に『つばめ13号』の自由席に乗車しました。この頃の787系は翌年の九州新幹線部分開業をにらんで『リレーつばめ』用にリニューアルが行われており、既にビュッフェはありませんでした…。私は午前中に『なは』の車内から見た景色をもう一度堪能し、伊集院から13分で終点の西鹿児島に到着しました。

西鹿児島からは再び鹿児島市電の乗りつぶしをしました。今度は西鹿児島駅前駅から南へ、2系統を終点の郡元まで乗車しました。そして1系統(鹿児島駅前行き)に乗り換えて市電の車庫を眺めながら車窓を楽しみ、鹿児島随一の繁華街である天文館通にて下車しました。商店街を少し歩いた後、「吉野家」にて牛丼を食べました。よく周りからは「なぜ地域の名産品(鹿児島ですと黒豚etc.)を食べなかったのか」と言われますが、私の場合は見知らぬ土地ではチェーン店で食べる方がなぜか落ち着くのです…。



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天文館通にて2011年撮影。鹿児島市の繁華街です。

夕食後は市電の2系統で西鹿児島駅前まで戻り、JRの西鹿児島駅構内でお土産を買った後、駅東側の「ダイエー」の近くにあるビジネスホテルへチェックイン。入浴後、テレビで地元のニュース番組やCMなどを見て楽しみましたが、仕事の疲れが残っているのか21時頃には就寝していました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR九州:指宿枕崎線西鹿児島→枕崎87.8km踏破達成!
鹿児島市交通局:唐湊線西鹿児島駅前→郡元2.8km踏破達成!
鹿児島市交通局:谷山線郡元→武之橋2.0km
鹿児島市交通局:第一期線武之橋→高見馬場1.0km踏破達成!
(※)駅名は当時の名称。

(参考:Wikipedia)