第105回 『トレインピック21』九州乗りつぶし(2) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2001年8月24日~8月27日にかけて、九州へ乗りつぶしの旅にでかけました。
九州への行き来は『青春18きっぷ』を、そして九州内では第96回で紹介した、九州内の21の特急・急行列車に乗車して景品を貰う『トレインピック21』という企画で鉄道を使うために用意された特急自由席に乗車可能な『ホップきっぷ』を使用しました。

『トレインピック21』参加者は該当の特急・急行列車に乗車し、車内改札時に車掌からパスポートにスタンプを押してもらいます。スタンプが全部揃えばJR九州にパスポートを送付して、景品をゲットできました。

『ホップきっぷ』とは、『トレインピック21』の参加者のみが購入できた九州内のフリーきっぷで、土・日の連続2日間、特急列車の自由席に乗車可能でした。1回目の参加者は『ホップきっぷ(\12,000)』、2回目は『ステップきっぷ(\10,000)』、3回目は『ジャンプきっぷ(\8,000)』と回数を重ねるごとに、きっぷの内容は同じながら値段が安くなっていきました。
今回の日程 2001年8月25日 (土)【前半】

博多732(鹿児島本線→長崎本線→佐世保線・2003M→4001M L特急『(ハイパー)みどり1号』)923佐世保1052(佐世保線→大村線→長崎本線<市布経由>・7051D特急『シーボルト1号』)1219長崎1230(長崎本線→鹿児島本線・2020M L特急『(白い)かもめ20号』)1418博多 【後半へ続く】
2001年8月25日、朝6時30分頃に起床し、ホテルの朝食無料サービスでパンを頂いた後にホテルをチェックアウトしました。そして博多駅で『ホップきっぷ』を自動改札機に通しました。


①『みどり』に乗車


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この日のトップランナーは佐世保行きのみどり1号です。車両は783系『ハイパーサルーン』の8両編成で、前寄り4両が長崎行きの『かもめ』、後寄り4両が私の乗車する『みどり』です。『かもめ』は1号車~4号車、『みどり』は11号車~14号車が割り当てられていて、5号車~10号車は欠番でした。私は13号車のA室に陣取りました。『ハイパーサルーン』は各車両中央にドアがあり、前後2つのの部屋に分かれています。車内はガラガラで、窓側席を難なくゲットできました。

『みどり1号』は定刻に博多を発車し、鳥栖までは鹿児島本線を走ります。鳥栖からは長崎本線に入り、佐賀を過ぎて唐津線が分岐する久保田から先は初乗車区間になります。しかし、車窓風景に見入る暇もなく肥前山口に到着し、『かもめ』と『みどり』が切り離されます。『かもめ』が先に長崎方面へ発車したあと、続いて『みどり』も発車し佐世保線に入ります。

佐世保線は電化路線ですが、全線単線です。武雄温泉から山間部に入ると速度が落ちました。有田付近では煙突がよく見られました。有田焼の工場でしょうか? その有田を過ぎると佐賀県から長崎県に入り、早岐でスイッチバックしました。その後は平地の少ない佐世保市街を走り、定刻の9時23分に高架化工事たけなわの佐世保駅に到着しました。


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当時は高架ホームが一部完成していて、地平、高架それぞれのホームから列車が発着していました。
また、駅舎も健在でした。

次の列車まで1時間以上時間が開きました。朝食がホテルのパンだけだったので腹が減り、コンビニでおにぎりを買って食べました。


②『シーボルト』に乗車


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今度は佐世保から長崎まで特急『シーボルト』に乗車します。高架ホームへ上がるとすでに『シーボルト』が入線していました。車両は『オランダ村特急』や『ゆふいんの森』で使用されたキハ183系で、展望室付きの構造は名鉄『パノラマカー』などに似ています。私は自由席、進行方向右窓側の席に着席しました。最後部の展望スペースは数組の親子連れが占領していました。車内は総じてガラガラで、結局廃止されてしまったのも頷けます…。

定刻の10時52分に佐世保駅高架ホームを発車し、早岐までは佐世保線を戻ります。早岐からは大村線に入りますが、次のハウステンボス駅までは電化されています。そしてハウステンボス駅周辺では車窓右手に「ハウステンボス」が見えました。
大村線は車窓右手に海の見える区間が多く楽しかったです。そして諫早から長崎本線に入り、さらに喜々津から市布経由の新線区間に入ります。現川を過ぎると長崎トンネルに入り、トンネル内にある肥前三川信号場では対向列車と行き違いをしました。

そして長い長崎トンネルを抜けるとそこはすでに長崎市街。途中、浦上に停車して定刻通りに終点の長崎に到着しました。


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長崎駅では2000年にオープンした「アミュプラザ長崎」の効果もあってか大勢の人で賑わっていました。

本当は長崎電気軌道の路面電車に乗ったり長崎観光をしたりしたかったのですが……先を急ぎます。


③『白いかもめ』に乗車


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2007年撮影。

長崎からは『かもめ』に乗り、博多へ戻ります。車両は当然ながら885系6連で、以前から乗りたいと思っていましたがようやく乗車することができました。私は自由席の窓側席を確保しましたが、意外と自由席はガラガラでした。おそらく指定席用の『2枚きっぷ』『4枚きっぷ』で利用している乗客が多いのでしょう。まぁ、私にとってはガラガラの方が快適に過ごせるのですが…。

『かもめ20号』は定刻に長崎を発車し、諫早までは『シーボルト1号』で来た道を戻ります。しかし、キハ183系と885系の性能の差は歴然で、特に市布経由の新線区間は快調に飛ばしました。
諫早から肥前鹿島付近までは有明海沿いを走りますが、線形が悪くスピードが上がりません。それでもカーブでは振子機構で車体が大きく傾きます。従来の車両よりは相当速く走っているのでしょう。

肥前鹿島からスピードが上がり、肥前山口で佐世保線と合流して複線になるとフルスピードになり本領を発揮しました。佐賀では自由席に大勢の乗客が乗り込んできました。これも『2枚きっぷ』『4枚きっぷ』の効果でしょうか? 座席がほぼ埋まった状態になり、鳥栖から鹿児島本線上を走り、定刻の14時18分に終点・博多に戻ってきました。

現時点でまだ21列車中の3列車しか乗車していません。まだ時間があるので『トレインピック21』を続けます!

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR九州:佐世保線肥前山口→佐世保48.8km踏破達成!
JR九州:大村線早岐→諫早47.6km踏破達成!
JR九州:長崎本線<市布経由>長崎→久保田93.9km踏破達成!
(参考:Wikipedia)