第61回「四国八十八ヶ所 十八番札所 恩山寺(おんざんじ)」 | 新稀少堂日記

第61回「四国八十八ヶ所 十八番札所 恩山寺(おんざんじ)」



 第61回は、「四国八十八ヶ所 十八番札所 恩山寺(おんざんじ)」です。6月19日(木)早朝、前回中断しましたポイントへ、JRにて移動しました。3km程度で恩山寺に着くと考えていましたが、大誤算でした。分岐点を誤ったことと、3kmと思えた地図読みの誤りです。結局10kmほど歩く結果となりました・・・・。


 こういうこともあるかと思います。分割して回ると言うことには、気分の高揚と、体力(脚力)の持ち直しを必要とします。一挙に八十八ヶ所を回ることのメリットでしょうか(それ以上に、達成感が大きいと思います)。一方、一挙に回りますと、終わった段階で、全ての思い出が良かったと考えるか、全否定かの一方に傾斜するかと思います。個々の札所への思い出と、札所と札所をつなぐ遍路道、それが「歩き遍路」としての感慨ではないでしょうか。


 一挙に回りますと、ブログに書きます際、些事が全て消滅するように思えます。当初、最小のノート・パソコンを持参し、接続可能なホテルで、その都度入力することも考えましたが、四国の事情からしまして、それも不可能です。


 徒労感を若干感じながらも、無事恩山寺に着きました。着いてみますと、なぜ道を誤ったのか、不思議な感じがします。しかし、今日の予定は、二十番札所鶴山寺の3km手前の旅館ですので、急ぐ旅ではありません。気を取り直し、次の立江寺に向かいます。わずか5kmの距離です。


 なお、恩山寺の「恩」とは、両親への恩であり、感謝です。御詠歌より、「子を産めるその父母の恩山寺 訪らひ(おとない)がたきことはあらじ」 両親(特に父親)と子どもの絆が希薄に思えるような時代になりました。残念です。どちらの責任とも言えないように思えますが・・・。