【電動バイク解体新書】 退路を断たれました
今回修理中のバイクについて、これまで、
1.日本のモーター(など動力系)で走れるようにし、
一度オーナー様にお返ししたのち
2.メーカーから正規の部品が来たら、元の姿に戻す。
という作戦を遂行中・・・のつもりでしたが、
残念なお知らせが来ました。
メーカー曰く 「その部品はもう無い」
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**** 様
お世話になっております。
******です。
ご連絡が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
先日お問い合わせ頂きました部品の件に付きまして
メーカーからの返答がありましたので、ご連絡いたします。
大変申し訳ありませんが、年式が古いため、ご依頼頂きました
部品の供給は出来なくなってしまっているとの事でした。
また何か機会が御座いましたらお気軽にご連絡下さい。
何卒、宜しくお願い致します。
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冒頭のうち
「2.メーカーから正規の部品が来たら、元の姿に戻す。」
という選択肢は(中古部品を探す以外)閉ざされました。
(・・・ちょっとまて、一時的に使う部品が
一時的な代替え品でないとしたら、借りたまま返せないとしたら
その部品代はだれが負担するのか?え?おい、あぁ・・お・・ぉぃ )
修理中のバイクは、悲喜こもごもを伴い
「日本のモーターで走れるようにしオーナー様にお返しする」
残された目標に向け、改修がつづきます
【電動バイク解体新書】 新モーター取り付け準備
- 前回のつづき -
物語は、修理依頼のあった電動バイクに、
正規品ではない日本のモーターを取り付けようとしています。
できるでしょうか?
今回は
新たなモーターを組み付けるための
部品について考えてみます。
従来のモーターとギアボックスを降ろしていきます。
従来の、モーターとギアボックスが一体になった鋳造物は
これは、スイングアームの役割も果たしていました。
推力・制動力を車体へ伝えていたわけですね。
今回新たに取り付けるモーターは
ギアボックスが必要ありません。
ということは、モーターとギアの機能を除いて
スイングアームとしての動きだけを
忠実に再現する部品があれば、モーターの取付はできそうです。
各部の寸法を測り、ボール紙で模型らしきものを作ってみると、
左が後輪の取付部、
右が車体への取り付け部です。
およそだいたい、
このような形のモノにすればよさそうです。
さて、これをどんな材料でどのように作れば
軽く安全なものができるでしょうか?
材質は鉄の仲間のようですが、一見すると細いですね。
削って材料を調べるのも大変ですし、
( だいいちオーナー様の所有物ですので )
『とりあえず丈夫ならいいでしょう』 と、いうことで
行きついたのは、クロムモリブデン鋼 でしした。
今では自転車にも使われる身近な材料ですが
筆者が初めてこの材料に出会ったとき、それは
小さな飛行機の 「足」 として働いていました。
材料自体がバネのような性質も兼ね備えています。
これなら、大丈夫そうでしょう?
こうして、モーター取付部品の製作がはじまりました
次回の解体新書は、『電気動力系 作動テスト』 の予定です。
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