薬の引き出しを開け欲しい薬を出そうとしました
全ての薬品の入った袋には症状に合わせ必要な内服量が書いてあります
みんな由美子がきちんと書いてくれてたものです
痛み止めから去痰剤から胃薬、皮膚炎省、動悸眩暈、怪我など多岐に渡ります
最近煙草の吸い過ぎからか多少痰が出る感じがする
出来る限り人目ではやらずに陰で咳払いなんかをして除去してました
探してたらやっと去痰剤と書いてあった薬袋を見つけられた
でも飲み干してあって中には代わりにフェキソフェナジンというのが入っており
目当てのカルボシステインは無くてフェキソに関する処方が記入されてました
皮膚炎症やアレルギー鼻炎関係と内服する量が書いてあった
無いならしょうがない 龍角散でも買って来ますか
他にどんなのがあるんだと物色してたらロキソニンの箱を発見
これは結構お世話になっています 効くしね
その他、怪我した時の処置用に消毒剤やガーゼ、包帯の入った袋もあり改めて由美子の偉大さ、大切さを肌で感じ取る瞬間でした
うちのドクター兼看護婦さんですから由美子は
その引き出しの一番下に便箋を発見した
何だろと思って開いてみたら文章には
「お父さん淳君大ちゃん怪我病気はするなよ~何かあればすぐ教えなさいよ」
と書いてあった
涙が出てしまいました
大切な妻が先に居なくなってしまうなんて夢にも思いませんでした
でも墓前や仏壇や遺骨には常に語り掛けてますけど
俺と由美子は永遠の夫婦で絶対に離れないし離さないから安心してくれよと
昨晩は由美子が大好きだった太巻きとお稲荷、卵握りを作り食べさせてあげました
ホラ由美子出来たから食べなとお膳を差し出したら笑顔でキスされた気がした
新幹線に描かれていたスカイツリーをこんなのまで書いちゃうんだねぇと笑顔の由美子です


