腹に力が入らないと、力が上手く発揮できません。
そのため、あらゆる競技で、腹に適切な力を入れられるかどうかが上達の一つのポイントとなります。
なぜ、腹に力を入れる必要があるのか。
腹に力が入らないということは、腹圧を高められず、体幹を安定させられないためです。
その状態では、体肢も上手く動かせません。
そのため、腹に力が入っていない選手に対して、腹に直接力を入れさせる指導者がいます。
ですが、選手によっては腹に力を入れるとパフォーマンスが下がります。
同じ腹の中で優位に働かせたい筋肉と、劣位に働かせたい筋肉が存在するためです。
腹の表層の筋肉である腹直筋に力が入ると、体幹の表層の筋肉が固まってしまいます。
腹直筋が優位に働くことで大胸筋→広頚筋、胸骨筋→胸鎖乳突筋の筋連鎖が優位に働き、首の動きに強い制限がかかります。
また、体幹の正面に位置する腹直筋に強い緊張が入ることで、体幹をネジる動きに制限が出てきます。
腹直筋を優位に働かせるような腹への力の入れ方では、ロボットのような画一的な動きになってしまい、パフォーマンスが下がってしまいます。
腹への力の入れ方で、優位に働かしたい筋肉は、腹直筋よりも深層の筋肉になります。
大腰筋・横隔膜・腹横筋といった筋肉です。
腹に力を入れるということは、これらの筋肉を優位に働かせることが目的ですが、単純にお腹に力を入れようとすると、腹直筋に力が入りやすくなってしまいます。
では、どうすればいいのか。
優位に働かしたい筋肉と筋連鎖する筋肉群を優位に働かせればいいのです。
その中でもキーマッスルになる筋肉は、股関節と肩関節に関与する筋肉である、大腰筋、前鋸筋になります。
「大腰筋~横隔膜~腹横筋~腹斜筋~前鋸筋」
これらは、筋連結を介して繋がっていきます。
単純にお腹に力を入れようとすると、目的として優位に働かせたい筋肉群以外の筋肉群(腹直筋など)が優位に活動を始めます。
そのため、腹に力を入れるためには、腹ではなく、股関節(大腰筋)と脇(前鋸筋)を上手に働かせる必要があります。
[股関節と脇を上手に働かせるためのワーク]
股関節スクワット
動画:https://goo.gl/UgP8hu
立甲のワーク
動画:https://goo.gl/LS25jH
股関節と脇を上手く使えると、自然と腹に適切な力が入ります。
ぜひ、お友達に教えてあげてください。
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