こんばんは、理学療法士の田中です。
1日中立ちっぱなしだったり、デスクワークで座り通しだったりすると、夕方になって靴がきつくなる、という経験はありませんか?
人によっては指で押すとその跡がくっきりと残るほど、パンパンになってしまうこともあります。
このような“むくみ”は医学的には浮腫(ふしゅ)と呼び、女性によく見られる症状のひとつです。
なぜ、このようなむくみが起きるのでしょう。
[むくみのメカニズム]
むくみは血液の循環と深く関わっています。
心臓がポンプのような働きをすることにより、私たちの体内に流れる血液は動脈を通して水分や栄養分を細胞へ供給する役目を果たしています。それと同時に、細胞内で不要となった水分が、静脈やリンパ管に戻ってきて再び体内を循環します。
しかし、静脈やリンパ管がスムーズに流れずに、戻ってくるべき水分が溜まってしまっている状態、これがむくみです。
[むくみを引き起こす原因]
原因はいくつかあり、一過性のものと、血管や肝臓、腎臓、または心臓の障害による何らかの危険サインである可能性があります。
内科疾患が原因の場合は、注意が必要ですよね。特に心臓が原因の場合は、足に溜まった水分を押し流してしまうと、心臓に負担がかかってしまいますから。
気になる方は、かかりつけのお医者さんによく相談して下さいね。
ほとんどの方の足のむくみは、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしが原因かと思いますが、みなさん、しっかりケアされていますか?
段階圧力設計された着圧ストッキングとかありますが、あれは良いですよね。実際むくみは良くなります。
ただ、対処療法であり、根本的な対応ではありません。
[対応方法]
では、どうすれば良いか?
第2の心臓と言われているふくらはぎの筋肉を使うことですよね。
ただし、これがベストではありません。
ふくらはぎは、幾つかの筋肉を含めています。
この中のインナーマッスルを優位に働かせる必要があります。
それは、体軸筋でもある後脛骨筋と腓骨筋です。これらの筋肉を優位にさせることで、むくみがより改善しやすくなります。
この筋肉は、足裏の機能的な構造を保つために必要な「アーチ」を形成する筋群でもあります。
アーチは大きく分けて3つあり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチがあります。
アーチの例えで言われる土踏まずは、内側縦アーチに該当します。
後脛骨筋と腓骨筋は、この3つのアーチ全てに関係しており、機能的な足部の形成にはかかせません。
長時間立位を取る仕事をされている方がむくみやすいのは、このアーチが潰れてきたり、柔軟性がなくなってくることも一つの要因です。
長時間立位で足を酷使されている方、長時間座位で足をあまり使わない方は、その日のうちに足の筋肉を含めた体軸筋をリセットすると、翌日には足のむくみはスッキリしますよ。
また、体軸筋を優位にすることで、むくみにくい体になりますよ。
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