清五郎滝 一ノ滝と、呼ばれる銚子川不動谷F1 。

今年5月に、寄兼&中森パーティにより初登されて気になっていました。

天気と休みが上手くはまり、登りに行ってきました。

 

落差は二段で70m。出合いに関門のような佇まい。

下段は50m、上段部20mは見えない(写真下)

 

初登者の登攀ラインである水線左サイドを登る。一旦取りつくと、登りきらないと逃げ道なさそう。

 

1ピッチ目 10m シブ

 

濡れていても、ホールド豊富でも問題ない

 

小テラスまで

 

 

2ピッチ目 15m 私

ここも、ホールド豊富で問題なし

沢形地形となっているのだろうか、頭上から雨のように飛沫が降ってくる。

 
 

 
2P目終了点
快適な小テラス
 
小テラス
 
 

3ピッチ目 15m 私

上に行くほど、泥臭くなっていくワイルド系登攀。

 
左のスタンスが欲しくてらここでワンポイント人工
 
3P目の基部にいるシブ
 
 
3P目のフォロー(シブ)
 
 
 
3P目の終了点(横長の巾広バンド)の上方にあるハングの上に根こそぎ横になっている杉
 
3ピッチ目、終了点
 
4ピッチ目 10m 

ここから、ハング下のリスにハーケン(BD4番)を打ち込み、人工で小ハングを越える。

フォローのシブとの意思疎通が上手くいかず(合図に問題あって焦らせてしまい)、人工に使ったハーケンを残置。滝音も激しい。

 

目の前の大ルーフ下をトラバースして下段滝の頭に

 

 

 
上段20m

 
4P目フォローのシブ

 

登ってきたシブが先に下段滝の頭を左岸に渡る。渡った先がヌメヌメで水量が多かったら怖い。

今回の水量でも、私は渡るのがいくらか怖かった。

 

 

 

5ピッチ目 20m 私、上段滝20mの左岸を登る

 

少し上昇した後、スタンスあるバンドをトラバース。水流際のカンテに出るまでムーブが面白い。アンダーとアンダーピンチで体を持ち上げ思い切ってトラバースする。

 


 
 
 
 

 

 

(総括、雑感)

全体的にパワー要で、+デリケートな登りが必要なタイプの滝ですが、非力なシブはかなり力をロスしてしんどかったようです。

梅雨入り直後で少し水量増えているのでしょうが、気温も高めで寒くもなく寒がりの私達には条件は良かった。

今年登った大滝の中でも全ピッチに色んな要素が詰まっていてとても面白い大滝で、特に5ピッチ目は壁の中で、ムーブを組み立て、登る緊張感が味わえます!これだから大滝登攀は、やめられない。

 

(アプローチ)

数日前に、寄兼氏のインスタ(「思い出の登攀」清五郎滝二ノ滝)にて白倉林道が不動谷にかかる橋まで通過可能なのを知って、アプローチは楽させてもらいました。

 

駐車地からは滝屋さんのサイトでは、不動谷出合より上流の尾根から巻き降るルートが紹介されています。

私達は、下流の斜面をルーファイしながら下ったが最後の3mほどロープを使用して本流に降り立った。調査不足💦。

 

 

 

 

(登攀ルート特性)

両岸立っていて、取りつくと逃げ場はない。

ビレイポイントは明確で安定している。

岩が積み木のようにバランスを取っているかのように支え合いながら安定させているのが、何か無気味に怖さを増幅させる。もちろん、大きな浮き石もあったが、パートナーが下にいるので、そっとしておく。

3P目と4P目の間、左岸のスラブ面にボルトが3個打たれており、一つには環付きカラビナが掛けてあった。滝頭にもあったらしいが、私は気付かず。

 

(下山)

上段滝の頭から巡視路を使い、白倉林道まで。駐車地まで本当にすぐ。

 

 

登攀日:2024.6.26(水) 

メンバー:シブ、私