初越のこみちにようこそ

リハビリの場で

短歌談義

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リハビリのときのこと

最近どんな歌を作りましたかと尋ねていただき、一首紹介しました。

 

 

ほんとうは海をも越え行く翼もつ

インコなつきて我が籠に死す

 

 

わかり易い歌をつくってきたと思っていました。

でも、短歌に慣れていない人には、やはり 難しいと感じてしまうと言われ

ちょっと 説明しました。

 

 「昔、とても元気で賢いインコが

なぜか とろとろとした私になついてくれまして・・・

他のインコは窓から逃げていってしまったのに、

最後まで、私の部屋ですごしてくれたのです。

 

籠の中で動かなくなっていたインコを

そのまま残して家を出た朝、

電車の中で、毛糸の帽子を目の下までさげて、

ぽろぽろ泣き続けました。」

 

「そんなインコに対して詠んだ歌ではあるのですが・・・

仕事の思いにもつながるのです。

           こんな歌に繋がるでしょうか ?」

 

           三年間も同じ担任は申し訳なし

                            我よりすでに高い背中達

 

 

 

「私は教職に就いていましたが、

とても教師らしくない教師だったと思うのです。頼りなげな・・・

担任をもてば受け持った子には信頼されなければ困りますよね。

でも、顔をこっちに向けてもらうと、その子等を大事に思えば思うほど

来年は違う先生にもってもらった方がいいのではないかと悩んだのです。

大切な十代の一年ですから・・・」

 

すると リハビリの先生、顔を上げて

「わかります。解ります !」と叫ばれた。

 

「自分にもありますよ。そんな気持ち。

あっちの同僚の方にかかった方が

その患者さんのためになるのではと

怖くなることも・・・・

へーえっ 短歌っておもしろいですねー」

 

「でも、もしかしたらそういう気持ち 解らない人もいますかねー。

自分がみるのがいちばんと、自信もっている人もいますよね。」

 

「そうなれたら いいですねー。」

 

そうか歌を理解するということは

他人の考え方を理解するということでもあるのか。

 

人生観を広げてもらえた リハビリしながらの短歌談義でした。

 

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