GWの北京経由サンフランシスコ旅行では、出発便が6時間以上遅延するアクシデントに遭遇しましたが、何とかフライトは運行され、無事に旅行に出かけられました。

 

しかし・・・

 

その後、アメリカ行きのフライトチェックインで、旅行人生最大と言ってもよいほどのアクシデントに遭遇してしまいました(泣)

 

アクシデントは、アメリカ行きのフライトの搭乗手続きで起こりました。

 

ユナイテッド航空は、搭乗時刻の24時間前からインターネットでのチェックインが可能になりますが、その時刻は、ちょうど、ANAラウンジで北京行きのフライトを待っている時間。フライトの遅延が決まり、出発時刻を待っている余裕の時間帯でしたのでラウンジ内でインターネットに接続して手続きを行いました。

 

いつもの通り、チェックインを進めていくと・・・

 

Please note that we are unable to provide boarding documents for travelers in this reservation. Please go to an airport check-in kiosk or see a United representative at the airport to receive boarding documents for these travelers:XXXXXXXXX

 

とのメッセージが表示され、妻は搭乗券が発券されず、一方、別にチェックインした旦那は搭乗券が発券されました。

 

妻「搭乗券が出ないけど、中国って空港チェックインが必要だったけ?」

旦那「覚えていないけど、そうだったかなあ・・・」

妻「中国だし、手続き厳しそうだよね。空港で手続きすればいいだけだよね」

旦那「まあ、そうだね」

妻「どうして、私の分だけ出ないのかなあ?」

旦那「TSA Preも夫婦で条件同じでも、出る出ないが分かれるから予約の都合では?」

妻「ユナイテッド航空のオペレーションではよくわからないことがあるしね」

 

多くの国では、国際線でもインターネットチェックインでも搭乗券が発券され、当日は空港でチェックイン手続きが不要でそのまま搭乗口へ向かうことができますが、シンガポールなどでは、インターネットチェックインをしても、当日空港で手続きが必要な国もあります。

 

「まあ、いつものこと」とメッセージが出ても気にしなかったのですが、ただ、これがアクシデントを長引かせる結果になるとは、この時はまったく気が付いていませんでした。

 

当日、宿泊先ホテルをチェックアウトタイムの12時に出て、早めに空港へ向かい、チェックインカウンターで搭乗手続きを行いました。

 

係員「グリーンカードはお持ちですか?」

妻「いえ、持っていません」

係員「ESTAの手続きはしていますか?」

妻「していますよ」

係員「おかしいですね・・・」

 

チェックインカウンターの職員が、画面とにらめっこしながら考えています。そして、スーパーバイザーらしい職員と相談を始めるなど、何か不穏な雲行き。

 

SV「ESTAの手続きをされていますか?」

妻「控えがありますので・・・」

 

ESTA手続きの控えを係員に提示して手続きがされていることを見せると、

 

SV「有効期限が切れていますよ」

妻「えっ・・・(絶句)」

 

手元のESTA申請の控えをよくよく見ると、今年の3月に切れていることに気が付きました。このままでは、アメリカ行きのフライトに搭乗できません。

 

あまりの事態に妻は胸がバクバク。手が震えてきてしまいました。

 

急いで北京空港の無料wifiのID、パスワードをインフォメーションで取得、空港の片隅でESTAの申請を急きょ始めました。

 

中国ではgoogleが使えないため、ESTAの申請ページにたどり着くまで一苦労。接続が切れやすいこともあって、空港の中の電波が入りやすい場所に移動し、難儀しつつ、必要事項の入力、費用の支払いを済ませました。手続きを初めてから完了までに30分ほど。これでアメリカ行きにも光が見えてきたような気がしました。

 

ところが・・・

 

 

申請後、認証の状況を確認すると「保留中」の表示が出ました。これまでESTAの申請を何度かやっていますが、承認までの時間は数分~十数分。最近パスポートを更新した旦那は、今回の旅行前にESTAの申請を行ったばかりですが、旦那が申請した時には、手続き後認証が下りるまで5分程度だったのとのこと。

 

しかしながら、5分たっても10分たっても「認証中」のステータスが変わりません。

 

ESTA申請手続きが終わったのが出発時間の2時間前。搭乗手続き締切時刻までに認証されるのか新たな不安が襲ってきました。

 

このままでは搭乗できなくなると、「認証中」のままでしたが、再びチェックインカウンターで手続きをお願いしてみました。

 

妻「チェックインをお願いします」

係員「ESTAが登録されていないようですが・・・」

妻「先ほど手続きをしました。完了しているはずですが・・・認証が下りると思いますから、認証前でも搭乗させてもらえませんか」

係員「認証されていないと搭乗券の発券ができないので無理です」

 

手続きを終えている旨の表示を係員に示すも、ESTAの認証が下りないと発券できないとのこと。発券システムとESTAの登録状況は繋がっているようで、申請したという事実だけでは手続きができないようです。

 

妻「搭乗手続きは何時までですか?」

係員「出発時間の1時間前までです。」

 

この時点で既に出発の1時間半前を切ったところ。ここままでは出発できない可能性が高いので、頭の中では、最悪の場合の対応をシミュレーションし始めました。

 

「旦那だけ先にアメリカに行き、妻は1日遅れで追いかける」とか、「夫婦で1日遅らせる」等々、その場合、「航空券の変更はできるか」、「北京のホテルは予約できるか」考えなければならないことがたくさん出てきました。

 

諦め始めると、腹が座ったのかベンチを探して座て、待つことにしました。(それまでは緊張のあまり、ベンチを探すことなく立ったままでした)

 

ESTAの申請状況確認の画面操作を繰り返し、何度もESTAの画面に入ってみましたが「保留中」のまま変わりません。刻々と搭乗手続き締切時刻が迫ってきました。

 

締切時刻まで残り5分となり、夫婦もさすがにあきらめかけた瞬間、

 

 

「承認されました」の文字が飛び込んできました。これを見た瞬間、全身の力が抜けて、座り込んでしまいました。

 

すぐにチェックインカウンターに向かい搭乗券の発券手続きを行い、なんとか搭乗券を入手。出国審査、手荷物検査を受けてぎりぎりの時間に搭乗口にたどり着きました。

 

アメリカ入国を何度もしていてながら、ESTAの有効期限チェックを忘れてしまったことは、妻の旅行人生最大のミス、このアクシデントを引き起こした責任は自分自身にあったと大いに反省しました。2年間というESTAの有効期限はパスポートの有効期限と異なるので、管理が必須と心に強く刻まれました。

 

それにしても、予約当日、それも空港でESTA申請をするとは「異例中の異例」の出来事。空港で手続きして間に合ったのは奇跡としか言いようがありません。空港に早めに到着していたのも、北京の空港に無料wifiがあったのも、PCやスマートフォンの充電が充分だったのも、旦那が最近ESTAの申請をしたばかりだった幸運も重なりなんとか切り抜けられたのでした。

 

なお、アメリカ到着時、入国審査官の審査が普段以上に厳しかったのは、搭乗直前の申請だったからでしょうか。入国審査官からは、アメリカ入国の目的、前回のアメリカ入国の時期と理由、ホテルの予約や帰りの航空券予約の確認など、15分以上もみっちり質問・審査されました。

 

こういう時、マイル修行でアメリカ入国を繰り返しているのは不審に思われる大きな理由です。入国審査官にはいくら説明しても理解してもらえません(泣)就労目的なのか、知人友人がいるのかなど、質問を繰り返され、しつこいほど説明を求められました。

 

 

アメリカ到着後、Facebookを見ていると、ユナイテッド航空がこんなメッセージを出していました。これ、妻のことですよね、ESTAの手続きを忘れる方が多いのでしょうか。

 

みなさまも、アメリカ入国の際は、くれぐれもESTA申請と有効期限の確認をお忘れなく!