本作は、1987年にハドソンがファミリーコンピュータ市場で展開していた「マル超シリーズ」の第3弾ソフトとして10月26日に発売されたハドソン初のコンピュータRPG。その後、X68000向けの移植作品が1988年2月26日に発売された。
監督はさくまあきらが務め、イラストは土居孝幸が、音楽はサザンオールスターズの関口和之が手掛けている。
物語の大筋は、主人公の桃太郎がイヌ、サル、キジをお供に引き連れて鬼ヶ島の鬼を退治するという、おとぎ話の『桃太郎』を基にしつつ、『花咲かじいさん』『金太郎』『浦島太郎』など、他の有名な日本のおとぎ話の世界観も交えた独特な世界観が構築されている。
世界観に合わせゲーム内の用語も和風になっている。一般のRPGにおける「レベル」「経験値」を「段」「心」、「HP」「MP」を「体」「技」、「魔法」にあたるものを「術」、通貨を「両」と表記する。
戦闘で相手を倒すことを「こらしめる」と表現し、戦いによって相手の命を奪うことはしない。敵として相対する鬼たちも人間を殺したり痛めつけたりといった血生臭い悪行を働くことはないなど、明確な生死の表現を避けていることも特徴である。
FC版のパッケージの表面に「コミカルRPG」と記されているようにギャグ要素の強い内容で、芸能人や時事的な出来事をパロディにしたネタが多く盛り込まれている。
なお、PlayStationとWindows向けに発売されている同名シリーズ作品『桃太郎伝説』は本作のリメイク版ではなく内容が大きく異なるもので、以降のシリーズ作品のシステムやキャラクターが取り入れられている。
- 発売年:1987年
- 発売元:ハドソン
- 作曲者:関口和之
Tracklist
- タイトルデモ / 00:00
- オープニング / 00:32
- 桃太郎の家 / 01:24
- 村 / 02:32
- 愛と勇気のマーチ / 04:04
- 敵出現 / 05:34
- 戦闘1 / 05:38
- 戦闘終了 / 06:36
- 仙人のテーマ / 06:40
- 仙人の修行 / 07:42
- レベルアップ / 08:57
- ユキのテーマ / 09:02
- 貧乏神のテーマ / 09:56
- 戦闘2 / 10:57
- 力つきて / 12:05
- 天の声 / 12:22
- 村祭り / 14:32
- 希望の都 / 15:49
- 竜宮千年の舞 / 16:51
- 微笑みの村 / 17:32
- 月へ / 19:39
- かぐや姫との対面 / 21:07
- あやかしの洞窟 / 22:08
- 決戦!エンマ大王 / 23:14
- みんなが待っている / 24:33
- エンディング/ 26:09
Soundtrack
dreampiece ベリー・ベスト・オブ 桃太郎伝説&電鉄
Gamesoft
(FC)桃太郎伝説
(X68k)桃太郎伝説