こりもせず、『結いの党』だ、『大阪維新』だの反日ネオコン連中が動き出したから、こりもせずネオコンの批判をする。

 ネオコンはネオコンサバティブ(新保守主義)の略で、経済学的には新自由主義と呼ばれ関税障壁を無くし国家を否定する事を目的とする。フェビアン社会主義協会設立のロンドンスクールオブエコノミックスアンドポリティカルサイエンス(現ロンドン大学経済学部)のユダヤ人教師ハイエクを始祖とする思想だ。


 以下、ジョン・コールマン著『ビヨンド・コンスピラシー 陰謀を超えて』(成甲書房、2009)より53ページより引用。

 第二次大戦後、共産主義者のミュンツェンベルグによって確立されたこれらの技術の多くがアメリカによって実行された。この経緯については、フランシス・ストーナー・ソーンダーズの名著『つけを払わされたのは誰か(Who paid the piper?)』に詳しく綴られている(同書はアメリカでは『文化的冷戦(The Cultural Cold War)』の書名で刊行された)。

 ソーンダースは、冷戦が始まって以降、米英が反共知識人を金銭的に支援する大規模な秘密工作を実施した経緯を詳しく伝えている。注目すべきなのは、彼らが最大の関心を寄せていたのが左翼・・・とりわけスターリンがヒトラーと不可侵条約を結んだ一九三九年にソ連を見限ったトロツキー派や、かつてミュンツェンベルクの手先として働いていた連中だったという事実だ。冷戦初期に共産主義とCIAのせめぎ合いの中心にいたこれらの人物は、後にネオコン(ボリシェヴィキ)の中核となっていく。アーヴィング・クリストル、ジェームス・バーナム、シドニー・フック、ライオネル・トリリングなどがその代表格だ。

 ネオコンの起源が左翼やトロツキー派にあるということはよく知られているものの、私でさえも、ときどき驚くべき情報に遭遇することがある。たとえば、ライオネル、ダイアナ・トリリング夫妻の結婚式を執り行ったラビは、フェリックス・ジェルジンスキーに心酔していた。ジェルジンスキーはKGBの前身であるボリシェヴィキの秘密警察チェカの創設者で、ヒムラーの共産主義版とも言うべき存在だ。
 
 左翼を起源とするこの流れには、ソーンダーズが著書で述べた秘密工作とも深く関わっている。CIAの目標はまさに、反共左派、すなわちトロツキー派に影響を与えることだった。CIAは、右派の反共主義者に働きかける必要は無く、もちろん金など払う必要はないと考えていた。ソーンダーズによると、マイケル・ウォーナーはこんなことを言っている。

 CIAが非共産主義左翼に肩入れをしたのは、以後二十年間の対共政治活動の理論的基盤を構築する為だった。

 以上、文中より引用。


 ちなみに、レーニンとトロツキーに資金援助をしていたのは、ヤコブ・シフとウォーバーグで、日本軍だと明石元二郎の特務が有名だ。


 CIA工作は日本のネオコンの起源にも直結している。

 http://www.archives.gov/iwg/declassified-records/rg-263-cia-records/second-release/name-files.html

 CIA Name File 2nd Releaseに含まれる日本人。以下、他サイトから引用。

 秋山浩、有末精三、麻生達男、福見秀雄、五島慶太、服部卓四郎,東久邇稔彦、今村均、石井四郎、賀屋興宣、岸信介、児玉誉士夫,小宮義孝、久原房之助、前田稔、野村吉三郎、緒方竹虎,大川周明、小野寺信,笹川良一、重光葵、下村定、正力松太郎,Shima Horia ,辰巳栄一、辻政信,和知鷹二、和智恒蔵の28名。

 名前が乗っているから売国奴と言うのは安易すぎるが、何となく全体像は見えて来る。

 少なくともネオコン共は左翼と同じで日本国の為には働かない。

 ちなみに、戦前からのネオコン・リベラルの流れとしては尾崎秀実やゾルゲで有名なロックフェラーの太平洋問題調査会の鶴見祐輔の『中道を歩む心』に詳しい。