大阪市の中心部で出勤時間帯にスタスタ歩いていると、
ブーーーーーーーーーーー
怒りのクラクションが。
横断歩道を見ると、黄色で右折しようとしてる運転手が赤の歩行者信号を渡ってる歩行者の1m手前でブンブンエンジンを吹かして威嚇。
運転手の目は
「赤信号で渡るなやああ!!」と語ってる←(自分も黄色やけど)
1秒間のガンの飛ばしあいが終わると、ギューーーン!とF1なみのロケットスタート。
サーキットならカッコいいけど、歩行者だらけのせんまーい道路でのロケットスタートはどう考えても賢い選択でない。
この人も時間をおいて振り返ると後悔しとるはずです。
こんな風景はたまに見ますが、怒りの感情は悪いことばっかなんでしょうか?
🔶怒りの心理実験
スクールウォーズで山下真司が生徒をグーで殴っても、生徒は泣きながら「センセー!」と抱きつくシーンがあります。
どれだけ怒っても相手に感謝される先生や上司はいてますね。
そして「怒りからメリットを得る方法」を見つけるべくヘブライ大学ではこんな実験もされました。
まず全体を2つのグループに分けます。
1つのグループには、「交渉の途中で怒ると効果がある」という文章を読ませる。
片方のグループには怒りや感情の効果は一切伝えません。
そして実際にお金をやりとりする交渉の場にだしてみたんです。
怒りが効果的だと聞いたグループの中で、実際に怒って交渉した人は獲得金額が増えました。
なにも聞いてないグループは、怒って交渉しても金額は増えませんでした。
このグループでは怒っても冷静でも金額に変化はなかったのです。
ということは。。
「怒ることが効果的だ!」と認識した上で、怒った時はいい効果があったということです。
◆怒りそのものは悪くない
そう考えると、怒ることそのものが悪い訳ではなさそうです。
悪いどころかうまく使えばいいことさえある。
学校の先生も愛情をもって怒ってた先生はいつまでも慕われます(同窓会に呼ぼうという先生の名前はいつも同じだもんな)
怒り実験では「怒りに効果がある」と認識していたら実際に効果があった。
では、僕が見た殺人的なドライバーの怒りとどう違うのでしょうか?
それは客観的な目を持ってるか?持ってないかの違いです。
◆もうひとりのじぶん
怒りの実験では、怒りに効果があると〝認識〟して怒った。
〝認識〟してるということは客観的に怒りを利用しようとする自分がもう1人のいるということ。
この時点でコントロールできています。
対して、ドライバーは自分の感情に飲み込まれています。。コノヤロー!で車を発車させている
オレ怒ってるなあとはその時考えてないはずです。
🔶実践編!
とはいえ、ぼくも最近までは些細なことでよくイライラしていました。
列の割り込みをさっとするようなおっさんの頭をどついてやりたい!と思うこともしばしば。
その場でイラっとすることは今でも同じですが、引きずらなくなったのはそこにいろんな解釈入れてるからです。
もう一人のミニじぶんを出動させて。。。
第一ステップ 「怒ることはエネルギーがある証拠で悪くない」
第二ステップ「割り込みやがって!で怒るのはただのじぶんの〝主観〟であって真実ではない」
→(外国に行けば割り込みが当然かもしれないし、割り込んではいけないという常識は真実ではない)
第3ステップ「このおっさんを割り込まないように教育すべきか?できるか?できないなら怒ってものエネルギーは無駄になる」
てなことを考えてると結構冷静に考えてる自分がいるので、怒りに飲み込まれることは少なくなります(初めのイラッ!は必ずあります)
わざわざこんなことを考えるのは、このおっさんのせいで自分のエネルギーを使いたくないから。どうせ使うなら有効なところで使う方がいいと思うからです。
みなさんのお役に立つかわかりませんが一度お試しください。
応援してまっせ~
