更科功の本。

まず一言。この世は所詮弱肉強食。(以下略)

さて、しばらく前に読んだサピエンス全史は借り物だったが、コレはきちんと買って読んだ。

まあソレは置いておいて。

サピエンス全史は俺達の歴史について書かれているものだったが、コレは人類という異端の生物について書かれていた。
直立二足歩行などという、非効率な構造を持っているのは、どう贔屓目に見ても人類だけだと言う事が、この本を読んでいて良くわかった。
しかも、俺の知っている説はどうやら間違いらしいことも書かれていて、かなり大きな衝撃を受けてしまった。(その他にも、ミトコンドリアイブがそれほど特別な存在ではなかったとか、色々)
考古学は発掘とそれを解析する技術の発展で、考えていたことと違う状況になることが良くわかった。

その中でも最も驚いたのは、実は犬歯についての話だった。
俺はてっきり肉を食いちぎるための装備だと思っていたのだが、どうやらそれさえ違うらしかった。
考えてみれば、ほかの動物はみんな犬歯が大きい。(例外もある)
それに、大昔の人類はそれほど頻繁に肉を食べることができなかったことは、知識として知っていたが、この本を読むまですっぱりと認識から外れていた。
そもそも、犬歯とは仲間内での闘争に使われていたと書かれていたが、これは実際どうなのだろうか?
かなり疑問である。
ちなみに、俺の犬歯は下二本が生まれつき欠けていて、永久歯の本数も三十本(横に生えた親知らずを抜いているので、現在二十九本)と普通の人より少なかったりするが、それはまあ、どうでも良いことだ。

もう一つ驚いたことといえば、サピエンスは一万年ほど前の方が、平均的な脳の容量が多かったという話だ。(個人差があることを忘れてはいけない)
著者は現代人の方が脳の容量が少ない理由について、明確な仮説を立てていなかった。
文字や数字の発達が原因ではないかと推測は書いていた。
と言う事で、俺なりの仮説を考えてみた。
それは、定住したからだというもの。
移動しつつ、寝る場所がほぼ毎日変わる生活を送っていれば、その都度の変化に対応する必要が出てくる。
定住することで、対応する必要が減ったために無駄な脳の容量を減らしたのではないだろうか?(使わない脳は、無駄にダウンロードした有料アプリだというのはうなずける表現だった)
まあ、根拠が薄いので外れていても何ら驚かない仮説だが、書いてみたかった。

著者も書いているが、サピエンスだけになってしまったのは、少々残念だと俺も思う。
ネアンデルタール人とかと付き合ってみたかったというのは、誰でも一度は考えることだろう。
言語能力に制限があっても、俺達と違う脳の構造から来る発想は、是非とも遭遇してみたかった。

さて結論だ。

この本は学校を出たきり歴史など触れていない人は是非とも読んだ方が良いだろう。
人類というのが、普通の動物だと言う事を理解するきっかけとなるから。


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