6/10『マジック教室(オリジナルターベルコース・レッスン48』終了しました。

 モア・オリエンタル特集でした。

1.ターベルの不思議な爆竹(TARBELL'S MYSTERIOUS FIRECRACKERS)
 百科事典版でその存在は知っていましたが、全く演じる気にならなかった作品です。実際に作ってみました。軽いボール紙の筒で作りましたが、もっと重い素材で作るべきだったと後悔しています。決して派手な現象ではありませんが、客席にいるお客に自然な流れで舞台に上がってもらう小品としては優れていると思いました。当時のターベルシステム社で販売していたようです。もし今でもあったら買いたくなるでしょう。

2.コーラーのバルーン&シルク(KOLAR'S BALLOON AND SILKS)
 読んだだけではマジックとしての面白みは全く感じません。あまりにもダイレクトなタネだからです。しかし風船を使うというのは相手にショックを与えます。シルクを消す道具としてチェンジングバックが使われますが、それを打ち消すほどの出現のインパクトが有ることがわかりました。この現象のための風船を探すことだけが手間でした。

3.チン・ア・リンの中国ランタンのプロダクション(CHING-A-LING CHINESE LANTERN PRODUCTION)
 レッスン38で学んだプロダクション用ボックスに似ていますが、これはターベルが考案した日本セイロです。普通の日本セイロは一面のみネタ場があるのですが、ターベルはそれを最大四面使っています。蓋の部分は屋根にして、オリエンタルらしさも強調されています。ここでもシルクだけではなく提灯がたくさん出現します。レッスン38と違い、もっと作りやすい工夫がされています。また大量に出現させられるのもこの作品の魅力でしょう。最後の巨大バタフライシルクの出現方法も覚えておいて損はないでしょう。この作品を通じて当時のオリエンタルマジシャンのシルク手順の概略が理解できるかと思います。

4.インドのマンゴーツリー(THE HINDU MANGO TREE GROWTH)
 日本では植瓜術と呼ばれる成長する樹のマジックです。当時は本物の木を使っていました。私はレプリカですが、なるべく本物に近い木で作ってみました。これは実演可能です。ここで使われるロード用の袋の仕組みが独特で面白いと思いました。

5.ターベル式インドの成長する植物(TARBELL'S HINDU PLANT GROWTH)
 ターベルが長年秘密にしていてなおかつ本来ターベルシステムで解説する予定のなかった作品がこれです。ターベルにとって大事なレパートリーだったのです。ここで使われる植物は毛で出来ています。毛花など毛で作ったマジック道具はこの時代から登場してくるのでしょう。使われている手法は以前学んだウサギを出現させるやり方ですが、その応用です。好みはあるのでしょうが、私にとってはレパートリーになる可能性を秘めています。研究課題の一つです。

6.コメディ版・成長する花(COMEDY FLOWER GROWTH)
 今回一番受けたのがこの作品です。読んでみるととてもマジックとは言えませんし、コメディとしても疑問に思います。しかし実際に演じると大変面白く、なにかの機会があれば演じてみたいと思わせる破壊力がありました。

 次回は7月15日(日)にレッスン49を行います。続オリエンタル特集の続きです。主に中国奇術です。当時のトップシークレットだった水鉢の出現、鳩出しなどが解説されます。当コースにおける道具製作の中でも屈指の困難さです。はたして次回までに道具を作り上げることができるのでしょうか。
 マジック教室終了後には飲み会を行います。ぜひ皆様ふるってご参加ください。お待ちしております。