11/5『マジック教室(オリジナルターベルコース・レッスン41)』終了しました。

第五期がスタートしました。基本や基礎を終了し、さらに発展系を学んでゆきます。とくにマジック道具を使って演じていくことを覚えてゆかなければなりません。今回はボール特集となります。

●ビリヤードボール・マニピュレーション(BILLIARD BALL MANIPULATION)
シンプルさと自然さを追求することをあえて、このビリヤードボールで学んでもらおうとします。そしてそれらを学ぶことでいかにお金や時間を節約できたかということをサーストンの言葉を用いて教えてくれます。

●ビリヤードボール手順(THE ROUTINE WITH BILLIARD BALLS)
スライト技巧の重要性は言うまでもありませんが、同時に手順を覚えてもらいます。手順を覚えることで観客たちの心の声を聞くということを学んで欲しいのです。技法に夢中になり顔が怖くなっても行けません。以下に書かれる手順はホルダーを使いません。大変実用的です。

1.アダムとイブ(ADAM AND EVE) 
旧約聖書にあるアダムとイブのお話をモチーフに喋りながら演じる四つ玉手順です。必ずしも音楽を使って演じていなかったのだと思うと不思議です。私はおしゃべりで演じる人を見たことがありませんが良いアイディアだと思います。しかしアダムとイブの話は日本では理解するのが難しいでしょう。またターベルのパターはコメディであり、途中から話がよくわからなくなります。柳沢義胤氏もレクチャーノートに書いた際、途中からセリフを変えています。もちろん音楽で演じても良い素晴らしい手順です。途中でボールを内ポケットに処理したり、ハンカチを使って処理したりと良いアイディアがいくつも見られます。ほぼ同じ手順をYouTubeでポール・ダニエルズが演じている姿を見つけました。おしゃべりに工夫があります。

2.レインボー・ビリヤードボールRAINBOW BILLIARD BALLS)
1927年の時点でカラフルな手順があることに驚かされます。シェルを取り除くことで色が変わるという手法には感心させられます。またサム・ツイスト法という改め方は今の時代でも斬新です。

3.不思議なボールの交換(A MYSTERIOUS BALL TRANSPOSITION)
この現象は小冊子『スターズ・オブ・マジック』にあるモハメド・ベイが演じています。 たいへん美しい現象なのですが、ほとんど演じられることがありません。近年ではビト・ルポ、ジェイソン・バーンくらいではないでしょうか。古くからありますが、あまり演じられない理由をターベルは「生命力がない」からだと言います。素晴らしい表現です。どんなに良い手品であってもなんか演じられないなあという作品は、現象に生命力がないのです。ところがこの作品はターベルによって生命が吹き込まれています。シンプルで分かりやすい現象です。

4.カップ&ボール(CUPS AND BALLS)
この演目が当時は知らぬ者がいないというほどであったことが述べられています。現在ではバーノン手順が主であることは言うまでもありませんが、この時代はまだバーノン手順は存在しませんでした。つまり私たちが知る古典よりもさらに古い手順を知ることが出来るのです。使うのは紙コップそしてお風呂用スポンジを丁寧に切り取って作ったボールです。難しい手法は使いません。ウォンドも使いません。それほど長い手順でもありません。でも演じていて楽しい手順です。マニアの人でも引っかかるヒネリがあります。 

 次回は12月10日(日)にレッスン42を行います。バート・ダグラス特集です。今となっては無名のマジシャンですが、ターベル曰くはこのレッスンだけでも全レッスンの値段以上の価値があると豪語しています。他にはターベルの代表作「クリーンカットカラーチェンジ」や「バイシバーサ」、「ボールになるシルク」、ダグラス版「20世紀シルク」などのシルクマジックを中心にレモンやチョコレートの飛行の飛行現象、「空っぽの帽子からポップコーンの出現」などになります。シルクは複数枚持参ください。
 マジック教室終了後には飲み会を行います。ぜひ皆様ふるってご参加ください。お待ちしております。