東京の日(7月17日 記念日)
1868年(慶応4年)のこの日(旧暦、新暦では9月3日)、
明治天皇の詔勅(しょうちょく)により「江戸」が「東京」に改称された。
この「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書」
(えどをしょうしてとうきょうとなすのしょうしょ)は、
天皇が江戸で政務を執ることを宣言し、地名も「東京」と改称するという内容です。
「西の京」の「京都」に対して、「東の京」から「東京」という名前が付けられました。
これは「東にある都」という意味です。
表記は「東京」に決まったが、読み方については特に決まりがなく、
初めは「とうきょう」ではなく「とうけい」と発音することも多かったです。
その後、国語の教科書で「東京」の振り仮名が「トーキョー」と表記され、
混在はなくなりました。
しかし、この詔勅が発せられた年はまだ戊辰戦争の最中であり、公卿が遷都に反対するなど、
東京が名実ともに首都となったのは廃藩置県が行われた1871年(明治4年)のことです。
また、「江戸」から「東京府」、「東京市」と呼称が変わり、
「東京都」となったのは、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)のことでした。
何故?
天皇はきょう発した詔書の中で、
「江戸は東日本で一番の都市であり、四方から物が集まる地である。
自らがその政治をみるべきであり、以後江戸を東京と呼ぶこととする」と宣言しました。
この詔書によって、江戸は東京と名前を改め、行政を担う江戸府は「東京府」となりました。