”門松や冥土の旅の一里塚” | 春夏秋冬✦浪漫百景

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季節の移ろいの中で...
歌と画像で綴る心ときめく東京千夜一夜物語

門松や冥土の旅の一里塚

 

ある年のお正月に一休宗純は

「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

という句を詠みました。

 

 この句の意味するところは

「新しい年を迎えるということは、

死に一歩近づくということ。 正月の何がめでたいものか」

というものです。

 

 昔は年齢を数え年でカウントしたため、

年が明けると皆が1つずつ年をとることになります。

 

一休さん、何か頼りなさそう、誰かに似ていませんか?(笑)

 

 

以前は、気にも止めず深く考えもしないでいましたが、

また正月が来て、毎年同じように新年を迎える。

間違いなく歳を重ね、一歩一歩冥土への旅をしているんですね。

健康であっても、病んでいても、確実に天命は訪れるんですね。

 

 

子供の頃のお正月は良かったなぁ。

お雑煮食べて、凧揚げ、歌留多、福笑い、双六、お年玉...

炬燵に入ってゴロゴロしてるだけでも楽しかった。

10代20代は遊ぶことばかり考えて、いい時代でしたね。

 

どんどん歳を重ねて、体力が無くなり、時々病んだりして、

それでも今が一番若いと思ってやりたいことをやれるだけで良し!

 

やがて今年も春が来て、夏が来る、

その頃になるともう年末や来年の事を考えてしまう。

また同じ季節が巡って来るかどうか、そんなこと誰にも分からない。

 

朝風呂に入って寝正月としよう。