門松や冥土の旅の一里塚
ある年のお正月に一休宗純は
「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
という句を詠みました。
この句の意味するところは
「新しい年を迎えるということは、
死に一歩近づくということ。 正月の何がめでたいものか」
というものです。
昔は年齢を数え年でカウントしたため、
年が明けると皆が1つずつ年をとることになります。
一休さん、何か頼りなさそう、誰かに似ていませんか?(笑)
以前は、気にも止めず深く考えもしないでいましたが、
また正月が来て、毎年同じように新年を迎える。
間違いなく歳を重ね、一歩一歩冥土への旅をしているんですね。
健康であっても、病んでいても、確実に天命は訪れるんですね。
子供の頃のお正月は良かったなぁ。
お雑煮食べて、凧揚げ、歌留多、福笑い、双六、お年玉...
炬燵に入ってゴロゴロしてるだけでも楽しかった。
10代20代は遊ぶことばかり考えて、いい時代でしたね。
どんどん歳を重ねて、体力が無くなり、時々病んだりして、
それでも今が一番若いと思ってやりたいことをやれるだけで良し!
やがて今年も春が来て、夏が来る、
その頃になるともう年末や来年の事を考えてしまう。
また同じ季節が巡って来るかどうか、そんなこと誰にも分からない。
朝風呂に入って寝正月としよう。