こんにちは、山中竜司です。

社会人になって3年目くらいになると、「自分は何を強みにしたいのか」「このまま今の仕事を続けるべきか」といった問いに直面する人が多いと思います。

僕自身も同じように悩んだ時期がありました。頭の中にはモヤモヤとした不安や焦りがあるのに、それを言葉にできない。だから行動にも移せず、ただ時間だけが過ぎていく。まさに「動けない社会人」になっていたんですよね。

 

そこで試したのが、自分の気持ちや考えを徹底的に言語化すること。たとえば、毎日の気づきをノートに書く。なぜうまくいかなかったのか、なぜ楽しかったのかを言葉にする。すると不思議なことに、今まで霧がかかっていたような思考がクリアになっていきました。

言語化は、自分を知るための地図づくりみたいなもの。漠然とした不安や希望を「言葉」に変えた瞬間、初めて現実の課題に向き合えるようになるんです。

 

 社会人に必要なのは「内省力」を鍛えること

 

言語化の力は、社会人としての成長に直結します。なぜなら、仕事では「なぜその行動を取ったのか」「どう改善できるのか」を説明できることが求められるからです。

僕も営業職をしていた頃、うまく成果が出ない時期がありました。先輩から「なぜ取れなかったと思う?」と聞かれても、「運が悪かったです」としか答えられない。これでは次に活かせないし、評価もされない。

 

そこから毎日、自分の行動を振り返って「言葉」にする習慣を始めました。「今日はアポイントの準備不足だった」「相手の話を深掘りできなかった」と具体的に表現できるようになった瞬間、改善点が見えるようになり、行動も変わりました。結果として、少しずつ数字も上がり、社内で信頼を得られるようになったんです。

 

つまり、言語化は「反省」ではなく「学び直し」に変わるプロセスです。言葉にすることで失敗は資産になり、社会人としての土台を強くしてくれます。

 

 言語化は「人との関係性」をも変える

 

もうひとつ大きなメリットは、人間関係における信頼が深まることです。

社会人生活でよくあるのは、「あの人、何を考えているかわからない」という評価。それは能力の問題ではなく、言語化できていないだけかもしれません。

 

逆に、自分の考えや価値観をシンプルな言葉で伝えられる人は「わかりやすい人」として周囲に受け入れられます。僕自身も、上司や仲間に対して「自分はこういう目標を持っている」「こういう理由でこの方法を試している」と言えるようになったら、応援してもらえる機会が増えました。

言語化は、ただのスキルアップにとどまらず、人間関係そのものを豊かにしてくれる力でもあります。

 

 言語化が“変化”を後押しする

 

社会人として変わりたいと本気で思うなら、まずは言語化から始めるべきだと思います。頭の中の感情や考えを「言葉」にする。それだけで課題が見え、行動が変わり、人との関係性が広がっていく。

僕も「言葉にできたこと」からすべてが始まりました。

 

変わりたいなら、まずは言語化すること。これが、社会人にとって最強のスキルアップ方法だと僕は確信しています。