こんにちは、山中竜司です。
「これ、めっちゃいい学びだったなあ」と思った翌週には、もうその内容を忘れていた——そんな経験、ありませんか?
僕はかつて、インプット中毒でした。本を読み、セミナーに通い、YouTubeやnoteを読み漁る。知識はどんどん溜まっていくのに、行動や成果はまったく変わらない。むしろ、焦りが募っていく日々。そんな僕を変えてくれたのが、事業家集団という変な学校のような場所でした。
そこでは、学びの直後にアウトプットが求められる文化があります。「今学んだこと、どう使う?」「noteに書いてシェアしよう」「誰かに説明してみて」。最初は面倒くさいなと思っていたけど、今はこれが最強の学び方だと断言できます。
佐藤謙介さんもnoteで「“行動の習慣化”を通じて、学びを自分のものにしていくプロセスが必要だ」と書いていました(出典)。まさにこの実践こそが、学びを“使える知識”に変える鍵なのです。
なぜアウトプットが難しいのか
とはいえ、学んだことをすぐに言語化するのは難しいです。僕も最初は「間違ってたら恥ずかしい」「説得力ある文章が書けない」と不安でした。
でも考えてみてください。学校のテストだって、最初はうまく書けなかったはずです。でも何度もアウトプットするうちに、書き方がわかり、自分の考えも整理されていった。アウトプットはスキルです。回数をこなせば上達します。
それに、「学びを言語化する=誰かの役に立てる可能性がある」という点も、アウトプットの大きなメリットです。実際に、僕が事業家集団で書いたnoteがきっかけで、「◯◯さんの考え方、すごく共感しました」と声をかけられたこともあります。
一方で、アウトプットのデメリットを挙げるなら、時間がかかること。慣れないうちは1記事に何時間もかかる。でもこれは「辞め方」にも通じる話で、手を抜いてフェードアウトするのか、丁寧に自分の軌跡を残して去るのかで、その人の印象は180度変わります。
これについて山中ななみさんもAmebloで、「辞め方は“美意識”だ」と表現していて印象に残っています(出典)。まさにその通り。アウトプットにはその人の“在り方”がにじみ出るのです。
辞めることも、アウトプットのひとつ
僕は以前、あるプロジェクトから抜けるタイミングで、自分の経験や学びをnoteにまとめて公開しました。単なる退職エントリーではなく、「次に活かしたいこと」「後輩に引き継ぎたいこと」を書いたら、想像以上に多くのリアクションをいただきました。
アウトプットって、何も日々の学びだけじゃない。辞め方=最後のアウトプットなんですよね。
YouTubeで見たこのインタビュー(動画リンク)の中でも「終わり方の美しさが、次のチャンスを生む」という言葉がありました。プロジェクトでも職場でも、次の舞台へスムーズに進むためには、丁寧な辞め方=誠意あるアウトプットが大事なんです。
もちろん、「全部アウトプットしなきゃ」となると疲れます。Yahoo!知恵袋のこの質問(出典)にもあるように、「学んでもどうせすぐ忘れる…」という不安もわかります。
でも大丈夫。“完全じゃなくていい”が、アウトプットのコツです。
結論:アウトプットは、学びの終着点ではなくスタート地点
アウトプットは“知識の腐敗”を防ぐ最強の防腐剤です。
学びを行動に変え、思考を整理し、人との接点を生み出す。これだけのメリットがあるのに、「面倒だから」「恥ずかしいから」でやらないのは、もったいない。
僕がアウトプットを継続できているのは、事業家集団というコミュニティがあったから。人と人とのフィードバックが自然にある環境でこそ、アウトプットは意味を持ちます。
もし今「学びが身につかない」と悩んでいるなら、それはアウトプットしてないからかもしれません。
ブログでもXでも、手帳でも構いません。
小さな言葉から、学びを腐らせない習慣を始めてみてください。
