假プロ

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色々とやらねばならぬことが多くて後回しになってしまっていたが、患者からの要望があった、逆子の灸に関する知識と方法をまとめて、資料にした。明日から、院内で無料配布しよう。こういう地道な作業が日本鍼灸界を明るくするのであろうと己に言い聞かせつつ、疲れた体に鞭打って、密かに正しい針灸情報を認(したた)めている。

 

一応、逆子で困っている妊婦に遍く知れ渡ることを切望して、ウェブ上にもアップしておいた(http://www.dragontracers.com/pg8256.html)。これは古典的な方法だけれど、効果は高いから、試してみる価値はある。人民衛生出版社の中医大辞典などを参照して推敲した文章だから、内容に間違いはないと思う。

 

ちなみに、当院では基本的に逆子の灸は行っていない。これは素人でも容易に行える灸法かつ改善率が高いし、なるべく院内では難治な患者の施術を優先したいと考えているからだ。

 

巷には、未だに質の低い施術で患者を喰い物にしている如き輩がいるようだ。本来、素人が真似出来ないようなことを生業(なりわい)にして稼ぐのがプロフェッショナルであり、可能な限りそうありたい、と私は常日頃から考えている。

 

例えば鍼灸師はお金を頂戴して施術する以上、プロにしか出来ないような業務内容でお応えすべきだろうと思う。それゆえ、当院では基本的に、素人でも治せるような病態を表立って治療することはない。

 

そういえば以前、実業家の横井昭裕氏が某メディアで、「素人が千人集まっても一人の人に敵(かな)わない。まぁ、その一人の人がプロだと僕は思ってるんですけどね。圧倒的に力の差があること。その技量、ノウハウを持った人がプロフェッショナルですね」と述べていた。

 

一部の鍼灸師のプロ意識の低さは今に始まったことではないだろうが、愕然たるモノを恥ずかし気もなく前面に押し出し、傍観者が膚(はだ)の寒きを覚えることしばしばだ。