中国武術において『剣』と真っ直ぐな形状の両刃の武器を指します。

日本武術では「剣」と「刀」の意味はさほど変わらないものと思いますが、中国武術では明確に異なり、『刀』とは反りのある片刃のものを示します。

『剣』はその形状から一種神聖なイメージがあり、美しく品格ある武器として考えられておりますが、実用法はかなり冷酷で、陰湿と表現できるかも知れません。


刺剣

直刃の特徴を活かして刺し貫くという用法も重要ですが、相手の手や前腕部、脚、首筋など柔らかい部分を切りつける事により戦闘不能にしてしまう事を得意とします。

その為、かなり繊細な身体運用を行わなければならず、『刀』に比して習得が少々難であるように思います。


掛剣

身体を柔軟に用いて、剣を「柔らかく」「鋭く」「変幻自在」に繰り出します。

そういった練習は、身体の根本に響き、素手の武芸にも必ず反映されて、「功夫」のベースアップをしてくれます。

旺龍堂 小幡良祐

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