『我は自然なり』 ~ヒトは自然のもの~

ヒトは本質的には「自然」を求める気持ちが何処かにあるのだと思う。

しかし、日常の生活の中で「自然」を感じる事は、なかなか無い。

それ故に、休日になれば山や海、公園などの自然を感じる事のできる場所に出掛けて、その内なる欲求を満たす。

でも少し考えてみると、最も近くに『自然』がある。

普段は全く感知する事はないけれども、何よりも身近な『自然』。

それは自分自身・・・ヒトである。

ヒトは工場や機械で作られたものではなく、生命の営みの結果として誕生し、存在する『自然のもの』なのである。

高価な衣服や装飾品など関係ない。

最新のスマホやゲーム機なども関係ない。

高級車や高級マンションなども関係ない。

それらは全て誰かの手によって作られた『人工物』である。

唯一、裸の自分自身のみが『自然のもの』なのである。

すなわち、山や海などの『自然』と同質なものは、素のままの「ヒト」なのだ。

その事に気付くと、身も心も大きく拡がってゆく感じがする。

『自由』だ。

旺龍堂代表 小幡良祐


秋田の山道