哀しい色やねぇ 5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

翌日、昼12時を回ったころだろうか?

 

チャイムの音で私は目をさます。

 

目をこすりながらインターホンにでる。

 

「はい・・・・」

 

「すまん、まだ寝ていたか?」

 

「代表!!」

 

やって来たのは私を拾ってくれた

生田斗真さん。

 

私達は代表と呼んでいる。

 

私は生田さんをリビングの机に案内し

お茶を差しだす

 

「眠っているところ悪かったな。」

 

「いいえ・・・

丁度起きようとしていたところですから。」

 

私は生田さんの前に座った。

 

「おまえに頼みがあるんだ?」

 

「頼み??」

 

「これを15時に喫茶バラ園で

須藤と言う男に私と欲しんだ。」

 

生田さんは白地でラッピングされた

長方形の箱がはいった

赤いペーパーバックを作の上に置いた。

 

「これはなんですか?」

 

「友梨奈は知らなくていいよ。」

 

「はい・・・わかりました。」

 

生田さんは違法カジノを経営している

言わば闇の人間だ。

 

なので、これはなにか犯罪にかかわるものだと

すぐに理解できた。

 

でも、私は生きていくために

深く考えないようにしている。

 

生田さんは家出してきた私に

家と仕事を与えてくれた。

 

だから、彼の言うことには何でも従っている。

 

「保乃が起きたら一緒に行ってくれ。

 向こうには赤い紙袋が目印だと言っている。」

 

「はい!わかりました。」

 

私の言葉に生田さんは優しい笑みを浮かべた。

 

「じゃあ、頼むぞ!」

 

生田さんはそう言って

部屋を出ていったのであった。