ビジネスホテルに身を隠していた友梨奈と理佐は、
ニュースで翔太の死を知り、
友梨奈が自首しようとするが
理佐が懸命に引き留めた。
しかし、事態はさらに悪化していた。
理佐の父親は警察に対して、
友梨奈が翔太を殺し、
娘の理佐を
無理矢理連れて行ったと証言していた。
そのため、友梨奈は殺人罪と誘拐罪の容疑で
指名手配されることになった。
警察は友梨奈の行方を追い、
全国に指名手配の情報を流した。
ニュースでは友梨奈の顔写真が公開され、
彼女が危険な犯罪者として報道された。
「平手友梨奈容疑者は、松田翔太さんを殺害し、
渡邊理佐さんを誘拐した疑いで
指名手配されています。
市民の皆様は、彼女を見かけた場合、
直ちに警察に通報してください。」
そのニュースを見た友梨奈と理佐は、
恐怖と絶望に包まれた。
友梨奈は自分が犯罪者として追われることに
ショックを受け、
理佐もまた、
父親の行動に深い悲しみを感じていた。
「どうしよう、理佐。私はもう逃げられない…」
友梨奈は涙を流しながら呟いた。
理佐は友梨奈の手を握りしめ、
必死に彼女を励ました。
「友梨奈、私たちは一緒にいることが大切なの。
どんな困難があっても、二人で乗り越えよう。」
友梨奈は理佐の言葉に少しだけ勇気を取り戻したが、
心の中では依然として不安が渦巻いていた。
彼女は理佐のために強くあろうと決意し、
二人で新たな逃避行を始めることにした。
「理佐、行く先は棘の道だけど。
どこか遠くに行って、新しい生活を始めよう。」
理佐は頷き、友梨奈と共に
新たな未来を求めて旅立つ準備を始めた。
二人はお互いを支え合いながら、
困難な状況に立ち向かう決意を新たにした。