平手さんに告白された玲奈さんは、
しばらくの沈黙の後
優しく友梨奈さんの手を取りました。
。
「友梨奈、気持ちは嬉しいよ。
でもミュージカルスターの夢はどうしたの?」
友梨奈さんは、
玲奈さんの問いに微笑みながら答えた。
「その夢はまだあるよ、
でも、それと同じくらい、
玲奈さんと一緒にいることも私の夢なんだ。」
玲奈さんは、友梨奈さんの言葉に少し驚いた。
「でも、友梨奈、あなたはとても才能がある。
ミュージカルスターになることは、
あなたにとって大切な夢だと思っていたわ。」
友梨奈さんは、玲奈さんの言葉に頷いた。
「そうだよ、玲奈さん。
でも、あなたと一緒にいることも、
私にとっては同じくらい大切なんだ。
だから、日本でミュージカルスターを目指すよ
そして、いつかは玲奈さんと一緒に
アメリカにわたりたい、
それが私の今の夢だよ。」
その言葉に、
未央奈さん、珠理奈さん、私は
驚きの表情を浮かべた。
しかし、その中には友梨奈さんの
勇気を認める眼差しもあった。
「友梨奈・・・」
「玲奈さんは恋愛には
前向きではないことは百も承知だよ。
玲奈さんの過去は
珠理ちゃんから聴いて知ってるよ。
でも、もう玲奈さんも前を向いても
いいんじゃないの?
だから、私の事を真剣に考えてください。」
友梨奈さんの目は真剣そのものだった。
「わかったわ・・・そうだよね・・・
私も前を向かないとね・・・」
「返事はすぐじゃなくていいから、私は今から
部屋探しに行ってくるからまた連絡するね。
じゃあ、お邪魔しました。」
友梨奈さんは頭を下げて部屋を出て行った。