気づいたら片想い -Last Episode-4 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

平手さんに告白された玲奈さんは、

しばらくの沈黙の後

優しく友梨奈さんの手を取りました。

 

「友梨奈、気持ちは嬉しいよ。

でもミュージカルスターの夢はどうしたの?」

 

友梨奈さんは、

玲奈さんの問いに微笑みながら答えた。

 

「その夢はまだあるよ、

でも、それと同じくらい、

玲奈さんと一緒にいることも私の夢なんだ。」

 

玲奈さんは、友梨奈さんの言葉に少し驚いた。

 

「でも、友梨奈、あなたはとても才能がある。

ミュージカルスターになることは、

あなたにとって大切な夢だと思っていたわ。」

 

友梨奈さんは、玲奈さんの言葉に頷いた。

 

「そうだよ、玲奈さん。

でも、あなたと一緒にいることも、

私にとっては同じくらい大切なんだ。

だから、日本でミュージカルスターを目指すよ

そして、いつかは玲奈さんと一緒に

アメリカにわたりたい、

それが私の今の夢だよ。」

 

その言葉に、

未央奈さん、珠理奈さん、私は

驚きの表情を浮かべた。

 

しかし、その中には友梨奈さんの

勇気を認める眼差しもあった。

 

「友梨奈・・・」

 

「玲奈さんは恋愛には

前向きではないことは百も承知だよ。

玲奈さんの過去は

珠理ちゃんから聴いて知ってるよ。

でも、もう玲奈さんも前を向いても

いいんじゃないの?

だから、私の事を真剣に考えてください。」

 

友梨奈さんの目は真剣そのものだった。

 

「わかったわ・・・そうだよね・・・

私も前を向かないとね・・・」

 

「返事はすぐじゃなくていいから、私は今から

部屋探しに行ってくるからまた連絡するね。

じゃあ、お邪魔しました。」

 

友梨奈さんは頭を下げて部屋を出て行った。