ガラスを割れ -Quiet Time-4 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

夜の街、中西アルノは周りを警戒しながら、

復讐の対象者である谷沢徹の

後をつけていた。

 

谷沢は高級クラブで飲んだ後

フラフラと繁華街を歩いていた

 

彼女の目は鋭く、

彼の動きを逃さないように見つめている。

 

彼女は

谷沢が人気のない路地に入るのを待っていた。

 

谷沢が狭い人気の無い路地に入った瞬間

アルノは間合いを詰めた。

 

(よし、ここで仇をとるわ)

 

彼女は静かに彼らの後ろに忍び寄り、

ナイフを抜いた。

 

しかし、その瞬間、

何かが彼女の感覚を警告した。

 

彼女が振り向くと、谷沢が雇っている

半グレの溝口と倉田が突然現れ、

彼女に向かってナイフを振り下ろしたのだ

 

アルノはすばやく反応し、腕を上げて防ごうとしたが、

ナイフは彼女の指をかすめ、血が飛び散った。

 

彼女は痛みに顔を歪めながらも、

すぐに立ち直り、溝口に向かって反撃した。。

 

「お前か、谷沢さんの身辺を嗅ぎ回って

ウロチョロしていた女は、

物騒なものもってるね。さあ、俺と殺し合おう。」

 

溝口はアルノが振り下ろしたナイフを

よけながら発言した。

 

すると倉田もこれに応戦してくる。

 

「溝口~~俺がやるから邪魔するなよ。」

 

「うるさい、早い者勝ちだ!」

 

倉田と溝口はゲーム感覚だった。

 

「お前たちも父さん達の敵だ!私が殺してやる」

 

だがアルノの計画は既に狂っていた。

殺しの素人である中西アルノが

正々堂々と戦って勝てる訳がない

 

アルノは倉田と溝口に

4箇所刺されそのまま路上に放置されたのだ。

 

アルノは冷たいアスファルトの上に放置されていた。

彼女の体からは暖かい血がじわりと広がり、

月明かりに照らされて赤く輝いていました。

 

彼女の目は苦痛と絶望で濁っていましたが、

まだ意識はあった。

 

彼女は手に握っていたスマートフォンを見つめ、

友梨奈から渡された闇サイトにアクセスする。

 

彼女の指は震えながらも、

必死に画面を操作する。

 

彼女は復讐依頼を入力し、

最後の力を振り絞って送信ボタンを押した。

 

その瞬間、彼女の体から力が抜け、

スマートフォンは彼女の手から滑り落ちた。

 

彼女の目は遠くを見つめ、最後の言葉を発っする

 

「友梨奈・・・あとはお願いね。」

 

彼女の体は静かに冷えていき、

月明かりの下で彼女の魂は天へと昇っていった。

 

しかし、彼女の復讐の火はまだ消えていない。

 

彼女の最後のメッセージは闇サイトに届き、

彼女の敵、

谷沢達に対する復讐の輪が廻り始めるのであった。