いつも君がそこにいたから 16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

翌日、退院の日を向かえた。

 

入院当初は地獄に叩き落されたが

友梨奈との出会いが私に勇気を与えてくれた

 

私は病室を見渡し

入院中の事を思い返していた。

 

朝、9時になると私は病室を出る。

 

するとそこには友梨奈の姿が・・・

 

早朝なのに友梨奈は見送りに来てくれる

 

私の顔を見るなり友梨奈が声を

掛けてくれる。

 

「玲奈さん、退院おめでとう。」

 

「ありがとう。」

 

私達は病院内にある談話室へと移動する

 

「本当に元気になってよかったよ。」

 

友梨奈が椅子に腰を掛けた

 

「友梨奈が支えてくれたお陰だよ。

 本当に感謝してるよ。」

 

私はそう言って、友梨奈の前に座った。

 

「そんなことないよ。

 玲奈さんが頑張ったからだよ。」

 

私達は約30分話をしていた

 

やがて私たちは

 

出口までゆっくりと腕を組みながら歩いた。

 

「友梨奈、不謹慎かもしれないけど

私ね、病気に感謝している。

病気じゃなかったら、

友梨奈と出会えなかったもの。」

 

「私も同じこと考えていたよ。

だから、完全に完治するまで頑張ろう」

 

「うん。」

 

今後は1年間、

3か月に1回はMRI検査を受けなければならない。

 

でも、絶対に私は負けないから。

 

友梨奈と未来を歩んでいきたいから・・・

 

やがて、病院の出口が見えてきた。

 

「もう、出口だね。

なんか寂しいね。」

 

「私も同じ気持ちだよ。

 でも、折角退院できるんだから

 喜ばないと。」

 

「うん、わかってる。」

 

友梨奈はこの後、矢沢心君のお見舞いに行く

ことになっている。

 

「なんか、やっぱりさびしいなあ・・」

 

私はちょっぴり甘えた。

 

「これから、毎日でも会えるから。

 じゃあ、今夜にでも連絡するから。」

 

「うん、わかった。待ってるね。」

 

私はタクシーに乗り込み

友梨奈が見えなくなるまで後ろを振り向いていた。

 

今日から、私の新たな人生が始まるんだ。

 

これからは友梨奈とは色々な所へ行きたいよ。

 

私は浮かれていた。

 

だが、私はこの後に待ち受ける

衝撃の事実をまだ知らずにいた。