サイレントマジョリティー22 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

学校から駅までは

10分ぐらいの距離である。

 

理佐はもっと友梨奈と

いたい気持ちが強くなり

今日も友梨奈の部屋に

誘われることを期待する。

 

だが駅に着くと友梨奈が切り出す。

 

「じゃあ、明後日は10時に

駅前の噴水前で待ち合わせようね」

 

理佐の期待は外れてしまい、

友梨奈は一人で下宿先に帰っていた。

 

暫く友梨奈の後ろ姿を眺めていると

 

この間鉢合わせになった原田葵が

友梨奈の前方から現れたのがわかった。

 

この時、理佐は自分が

恋人の座にすわるには

まだまだ遠いことを思い知ったのだ。

 

(私なんて、まだ友梨奈と知り合ったのは

3日前だし他の特別な人に比べたら

つき合いが浅いから恋人なんて夢のまた夢だわ

 

理佐はそう思いながら悲しげな表情で

改札内に入っていったのであった。