理佐が外に出て行った瞬間
友香が部屋から出てきた。
「友梨奈・・・
さっき言ったことと、違うじゃないの?
自分の態度を改めるって・・・・
まさか、私の為??」
友香は
自分が友梨奈に告白して振られたが、
友梨奈が理佐とつき合いを続けると、
友香が傷つくから、
理佐との別れを
選んだのではないかと考えた。
「違うよ・・やっぱり、私は私だよ。
変われないよ・・・
別れるなら早い方がいいよ・・・」
友梨奈は今までに見せたことのない
哀しい表情になり、その姿を見た
友香は罪悪感から、涙をこぼす。
「ごめんね。友梨奈・・」
「友香があやまることないよ。
悪いのは全て私だから・・・」
その頃理佐は、
マンションの屋上にきていた。
ここはエアコンの室外機が
多数置かれている。
理佐は室外機にもたれ込み、
声をだして泣いた・・・
目頭をおさえ、これほどまでに
友梨奈のことを
好きだった自分に驚いていた。
そして、泣きやむ頃・・・
理佐は冷静さを取り戻し思ったのだ。
(友梨奈とつき合った3カ月間の自分は
どうかしていたのだ、気の迷いだ
私は友梨奈のことは好きじゃないよ
友達にもどろう!)
自分に言い聞かせるのであった・・・
理佐は飛び出してから1時間後に
部屋にもどってきた。
「こら、友香でしょう!
この皿ちゃんと、拭けてないよ!
友梨奈もこんなところに
服を脱ぎ散らかさないでよ!」
『ごめん~~』
友香と友梨奈は同時に言った。
「なに、ハモってんのよ!」
理佐が笑う・・・
すると、二人も釣られて笑う。
友梨奈の行動が正しのか間違っているかは
判断しかねるが
このような友人関係で
いることが3人のバランスが整えられ、
笑いの絶えない
仲間でいられるに違いない
今日も理佐が、友梨奈が、友香が
それぞれを思いやり
素敵な三角関係を維持している。
そう、これが彼女達の
ライフスタイルなのだ。
FIN