壊れたクール32 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

(長濱ねるside)

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友梨奈さんは

白石さんを恐れ

ビジネスホテルに避難しており

私はそこに向かった

 

ホテルは3階建ての小さなホテルであった。

 

私は急いで2階にある

友梨奈さんが泊っている

209室へ向かい、ドアをノックする。

 

「友梨奈さん。私です。」

 

すると、友梨奈さんがドアを開けて

私の顔を見るなり抱きついてきた。

体が小刻みに震えている。

 

「もう、大丈夫ですよ。」

 

「ありがとう・・・来てくれて・・・」

 

「友梨奈さんの為なら

どこへでも行きますよ。」

 

部屋の中に入ると

8畳ぐらいの洋室に

ベッドが1台あるだけの狭い部屋だった。

 

私たちはベッド腰掛けながら会話をする。

 

「なんか”ねる”の顔を見ると安心したよ。」

 

「今日はずーと一緒にいますから

安心してください。」

 

だが、私はあることに気が付いた。

 

友梨奈さんの顔をよく見ると

口元にアザがあるではないか!

 

ファンデーションで隠しているが

間近でみると良く分かる。

 

「友梨奈さん、

その口元のアザどうしたんですか?」

 

「なんでもないよ、ちょっと転んだだけ・・・」

 

「あの人ですね。

白石さんにやられたんですね?

隠さず全部話してください!」

 

私の問いかけに友梨奈さんは静かに頷く。

 

許せない!

 

友梨奈さんの顔に傷をつけるなんて

 

私は絶対に許せない!