翌日、私がバイトからかえると
玲奈さんが夕食を作ってくれていた。
「あ・・お帰りなさい。」
エプロン姿の玲奈さんが
テーブルに料理を並べていた。
そのエプロン姿の似合うこと。
私は暫く見とれてしまったんだ
「友梨奈さん??どうかしました?」
「え???なんでもないよ。」
いかん、いかん、
今からこんなんでどうする。
玲奈さんは友達なんだ。
好きな感情を表に出してはならない。
「美味しそうだな。頂きます。」
「口に合うかわかりませんけど・・・」
玲奈さんはエプロンを外して私の前へ座った。
私は一番美味しそうな肉じゃがを口にする
「うん、美味しいよ。
お世辞抜きで美味しいよ」
その言葉に
玲奈さんは安堵の表情を浮かべた。
私達は雑談しながら
楽しい夕食の時を過ごしたんだ。
そして、かたずけものをしている時に
玲奈さんが切り出した。
「明日、パートの面接を受けに行ってきます。
私も働いて自立できるように頑張ります。」
「そっか・・・頑張ってね。玲奈さん。」
私は幸せな時間を過ごすことが出来たんだ。