時間がくると二人は
スカイツリーの展望台へ。
「なにこれ!東京タワーがあんなに小さく
見えるよ!」
展望台に着くなり珠理奈が
声を出した。
「本当ね、いい眺めだよ。」
「ねえ・・麻里ちゃん・・」
「ん・・なあに?」
麻里子は右横に立っている
珠理奈に視線をやった。
「マスターとはやり直さないの?」
「そうきたか・・・・」
麻里子は景色の方へ
近づいて行った。
「私は、打算的に彼を裏切ったんだよ
だから、私にはその資格がもうないよ
だから、友達で十分だよ」
「そっか・・・」
「うん!そうなの・・」
「みんな色々あるよね・・・」
そう言いながら、珠理奈は
目前に広がる景色に
心が洗浄される気分であった。
その後、買い物を済ませ
二人は東京を後にしたのだ。