早朝 5時に珠理奈は目覚める。
そして身支度をして
朝6時過ぎには家をでる。
自転車で20分ぐらいの所に
勤める喫茶【グリーン】はある
「おはようございます!」
珠理奈は元気よく店に入る。
既に店内で準備を始めている
仲居が珠理奈の顔を見るなり
訊ねてくる
「昨日はどうだった?楽しんだか?」
「夜景は綺麗でした・・・」
「ん??どうした?」
珠理奈の歯切れの悪さに
仲居は反応した。
「生田さんに
交際を申し込まれたんですけど
私はお受けしようとしたんですけど
好きな人の顔がちらついて
涙が出てきたんですよ・・」
珠理奈はエプロン結びながら話した。
仲居は真剣な眼差しで耳を傾けていた
「生田さんはそれに気づいて、
友達でいようって言ってくれました・・・」
珠理奈はテーブルをフキンで拭きだした。
「そっか・・・
珠理奈はまだ若いんだから
焦らないでいいよ!
きっと、報われる日がくるよ」
「はい」
珠理奈は仲居の心遣いに感謝した。